カハタレ日誌

カハタレの稽古の様子

横尾圭亮さんのWS開催決定!

 
カハタレでは11月後半にニコライ・ゴーゴリの「外套」を出発点にした創作戯曲を上演予定です。そして11月公演に影響するかもしれないワークショップを開催中です。
 
第ニ弾のワークショップファシリテーターが決定しました。ロシア演劇に詳しい横尾圭亮さんです。
ありがたや!
 
今回は人数の都合で一般参加者は募集しませんが、いつも通り稽古場日誌は残す予定です。
気になる方は気にしておいてくださいませー。
 
 
 
以下WS内容詳細です。
 
・タイトル
ゴーゴリの外套 〜"小さき者"を巡って〜
 
・日時
2023年9月2日(土)18:00
 
・場所
板橋区の公共施設
 
・内容
「余計者」という言葉、ご存知でしょうか?もしかしたら高校の教科書などで目にした人もいるかもしれません。
 
高い社会的地位にあり、先進的な学問、知識を身につけていながらも世の中に嫌気がさし、何もせず、世を冷めた目で見ながら日々を無為に暮らす人達のことです。
 
この言葉は「登場人物の文学的類型」と呼ばれるものの1つで、この"類型"はロシアリアリズム文学やリアリズム演劇の発展、そして俳優の演技の多様性を広げる事にも貢献してきました。
 
「余計者」にあまり馴染みがなかったとしても、例えば身分の高い人物が身を窶すも誇りを忘れずに行動する、だとか、ロマンティックなヒーローが現実と理想の狭間で苦しみながらも自らの感情の激しさによって敗れる、といった筋書きは、誰しもがどこかしらで見たこと、聞いたことがあるのではないでしょうか?
 
11月にカハタレさんが上演を目指すニコライ・ゴーゴリの『外套』の主人公アカーキー・アカーキエヴィチ・バシマーチキンはこの「類型」のうち「小さき人」に分類されます。背が低い人の事ではありません。2010年ごろに流行った「小さなおじさん」の都市伝説でもありません。では一体何なのでしょう..??
 
今回はこの「小さき人」をテーマにゴーゴリの『外套』を深く探っていきます。
 
 
・プロフィール
横尾圭亮
演技指導者/ ムーブメントディレクター/ 俳優/演出家)
 
ロシア国立マールイ劇場付属シェープキン演劇大学大学院修了。在学中ロシア国立レンコム劇場のレパ ートリー公演に定期的に出演。俳優座演劇研究所カリキュラムアドバイザー兼 講師。日本演出者協会会員。
 
 
 
お楽しみにー。