カハタレ日誌

カハタレの稽古の様子

20260815【愚かな者の書】第4回稽古(シーン5)

20260815【愚かな者の書】第4回稽古(シーン5)

 

参加者:稲垣、伊原、丑野、木谷、桐澤、丹澤


 稲垣、zoomで見ている。
 丹澤がパソコンの位置を調整してくれている。ありがたい。自分で視点を動かせないことが申し訳ない。

 何やらしゃべっている声が遠まきに聞こえる。遠い風景を見ているようだ。

 どうやらみんなで五場『記憶に残る幕の内弁当』の段取り打ち合わせをしている。

 記憶に残る幕の内弁当ってタイトルすごいな。これだけ見たら、駅弁か何か食べて食レポしてる話なんじゃないかって感じがするな。全然そんな話じゃないです。気になる方は見にきてね。

 どうやら小道具やら椅子やらの配置が細かくシーンごとに変わっていき、それらの配置を試していっている。シーン毎に全然違う場面を愚野オロカが経験していくので、目まぐるしく場面の作り方も変化していくようだ。

 腹に注射をうつシーンをどうするかしゃべってる。すごいシーンだな。演劇でそんなシーン入ることあるんだな。すごいシーンだな。

 なんだか遠い世界の出来事を見ている感じがする。一つの戯曲をもとに、演劇を立ち上げようとしている人たちがいて、あーでもないこーでもないと話している。なんだか楽しそうでもある。しかし戯曲で読む際はサラーっと入ってくるのに、演劇にしようとするとあれどうすんだこれどうすんだってのが大量に出てくる。それでみんなであーだこーだ言ってつくってる。遠い世界の出来事を見ているというのはそりゃあそうだの話なんだけど、役者がいて、演出の丑野さんや今回稽古に一緒に参加してくれている伊原さんがそれを見てあーだこーだ言っていて、さらにその外側から丹澤さんのパソコン画面越しにそれらを松山から見ている自分がいる。三重構造の稽古となっている。時折伊原さんがこっちをのぞいてくる。

 

 注射の打ち方がどうやら定まってきたらしい。しかしさらにどうしよう案件の超音波検査のシーンどうしようと頭を抱え始める一同。

 「内容を伝えたいか、絵を伝えたいか、何を見せたいかでどう見せたいか変わるよね?」という伊原さんの言葉!それを受けての丑野さんが考えを共有する。悩みを吐露する。それを受けて、桐ちゃんや丹澤さんが答えて、木谷さんが実践してみる。みんなで悩んでいる。

 経験したことはそのままその通り実践したいという気になるが、劇のテンポ的に省略した方がいいんじゃないか?いや、でもこのモタモタした感じこそ伝えた方がいいんじゃないか?両極端の意見が出ながら、みんな考えているぞ。考えているぞ!

 トイレ行きたい。トイレ行きたいけど、流石に画面からいなくなるのは気が引けるので、頑張るか。そろそろ休憩するだろうし。

 お、いいぞ、超音波検査のシーンなかなか面白くなってきたぞ!丹澤木谷が動きを合わせながらなんかいい感じになってきたぞ!

 休憩になった。感想伝えて、すぐさまトイレに行く。トイレに積読特集の雑誌が置いてあり、小川公代の本棚に関してビオトープという考えで持って配置していると書いてあり、ほおと思う。iPad前に帰ってくるとみんなで雑談している。今日みんなでご飯食べるらしい。僕も行きたかったが、代わりに冷蔵庫に入っていた、エセちいかわみたいなキャラが描かれている謎の甘いお菓子を食う。冷蔵庫で固まっていて、なかなか一つ一つにばらけない。甘くて硬くて美味しい。

 

 なんかみんなで低血圧の話している。昼休憩にご飯食べたらめっちゃ眠いって話している。だらだらしている。と思ったら、流石カハタレの団体メンバー丹澤さんが、そろそろやるかと急激にみんなにやる気を出させる。
  
 これまでのを通す。なかなかいいじゃない。なかなかいいじゃない!

 そして更なる問題が湧き起こる。麻酔シーンである。麻酔シーン!どうするのだ!麻酔シーン!
 
 なんとかなった。

 金の話が生々しい。金の話が生々しい劇だ!気が重い!
 
 なんか意見ありますか?と聞かれて、「良いと思います」しか言ってない自分が不甲斐ないな。まあ、でも良いと思ってるなら良いと思いますしか言えないわね。

 最後に今日作ったとこを流れでやってみて怒涛に片付けて終わり。
 今日参加メンバーの写真を撮るらしい。伊原さんも撮るらしいけど、今日だと思ってなかったからまた後日ということに!


本番情報ははこちら↓
https://kahatare.hatenablog.com/entry/2026/07/20/190126

20260811【愚かな者の書】稽古3日目(シーン4)

20260811【愚かな者の書】稽古3日目(シーン4)

 

参加者:伊原、丑野、木谷、桐澤、丹澤

 

丹澤・桐澤・木谷・丑野

おはようございますー

 

丑野

全然家でできなかったんでとりあえずプロジェクターやります。

 

丹澤

はい。壁こっち使う?

 

桐澤

でもせっかく広く取れるから横広で使おうよ

 

丹澤

たしかに。こっち側でもギリ白壁に映せそうですね

 

伊原

おはようございます。今日メジャーあるんでだいたいだけど実寸取りましょう。

だいたいこれくらいであってるはずだけど……なんかおもったよりぎゅっとしてない?

 

丹澤

天井低いからですかね?確かになんかもうちょっと広かったような気もするが……。

 

 各自準備

 

丑野

プロジェクター大丈夫そうです。

 

丹澤

全然普通に使えてるね。借りなくていいか。

 

伊原

うん、これで十分だと思うよ。

 

丑野

最初はZOOMなんですけど、対面にしてもいいかと思っていて。いちおうZOOM実験してみます。

 

ZOOM実験。

 

木谷

映ってはいますが、これじゃさすがに暗すぎるな(スマホのライトで桐澤に明かりを当てる)

 

桐澤

わー贅沢なスポットライトだ!

 

丹澤

やれなくはないですね、ZOOM。

 

丑野

はい、でもまずいったんちょっと対面にしてやってみます。

 

伊原

もともとZOOMだったからだけど、お問い合わせいただきありがとうございますっていうのが、対面だと違和感あるね。

 

桐澤

そうだね。今日はよろしくおねがいします、くらいのかんじになるかな。

 

丑野

気になってるのが、オロカのだめなんだよーんが可愛く見えすぎですね。もっと自嘲気味な感じっていうか。ここの、いいんじゃないんでしょうか?あるんですか?、みたいなとこはひろゆきみたいな感じですね

本気で自分のことを自信なく思っているんじゃなくて、でも世の中のお前らのほうがおかしいだろっていうのがある

 

丹澤

図太さもある?

 

丑野

そうですね、そんなかんじです。

とにかくオロカは可愛く見えすぎないようにしてください。

 

木谷

了解です。

 

丑野

あとー、牛ですよね、牛。どうしよう牛。

男女がいれば結婚、出産かよ。っていうのがあって。

 

桐澤

もお~っていうとか?

 

丑野

いっちゃうのいいですね。もぉ~。

あーあとは、リン使ってみるのもいいかも、カウベル的な感じで……

 

丹澤

あーいいね。ストラップ付けたらそれっぽい

 

伊原

いや、なんか笑いに行こうとしてない?

 

丹澤

すべり芸好きなんですよね

 

丑野

私も結構好きです。

 

 木谷さんそっちのけで勝手にすべり芸で盛り上がってしまいました。

 

伊原

いや、すべり芸もいいけど、それだとこれ次行けないと思うんだけど

 

丹澤

ああー、まあ

 

丑野

確かに。

 

丹澤

すいませんでした。いったん忘れましょう。小ネタは後で足せばいいから!

 

丑野

そうですね、とりあえずとぼとぼ歩いたりって感じで……。

 

伊原

他はどうですか。配置とか、なんかあんまり効いてない感じがあるのが気になるんだけど。

ただ、いまここにセッティングがあるから使いましたって感じになっちゃってる。もうちょっと自由に空間を動かしたらどうかな。

 

 お悩みタイム。

 

丑野

んーなんか、わたしがどうしようってなっちゃってて、とまっちゃってすいません。

あれなんですけど、あのべつに空気悪くしたいとかじゃなくて。

 

丹澤

え、空気悪くなってないよ

 

丑野

なんかいまこれで行こうっていう決め手みたいなのがなくて。

 

丹澤

いったん現時点でこれでいこうってきめたらいいよ、稽古の中で変わるのが普通だし。

 

丑野

うーん。

 

伊原

最後のシーンがやっぱり大事だと思うんだ。そこに向けてどう作っていくかって考えたらどうかな。

 

丑野

ちょっと思い付きですけど、後ろにZOOMの画面を出して、オロカは客席に背を向けて画面を見てるって感じでやってみます。お見合いの喫茶店のところは、いったん椅子を動かしたりして、全部場所を違う位置にしてやってみます。椅子を途中で出してもらって。

 

桐澤

スタッフ佐藤はどこでやる?袖っていっても、隠れるわけじゃないし、ちゃんと決めてやりたい。

 

丑野

はい。いったん袖で椅子で座ってもらってやりましょう。暗さについてはリングライト置くとかでしょうか……。

 

丹澤

照明とかはいったん後で考えさせてください!

 

 とにかくやってみる

 

丑野

ZOOMで後ろ向きになるのはちょっとやめようかなと思います。

いったんもやもやしたところだけ言っていいですか?

椅子の向きなんですけど、ハの向きで置くのがよくなかった。やっぱりオロカが客に向かって独白するってところを効かせたいので。

 

丹澤

なるほど、たしかにね。対面に置きます。

 

伊原

けっこう映像のとこよかったけどな

 

丹澤

うん

 

丑野

そうですか?

 

伊原

結構空間の印象が変わるからいいとおもうけどな。

 

丹澤

オロカの位置はパソコンの前に戻して、スタッフ佐藤は今みたいにしたらどう?

オロカは前のシーンとかわらないけど、ZOOM画面インパクトあるから、いい変化だと思うけどね。佐藤のセリフも聞きやすいし。

 

伊原

オロカも横向きで動き的にもいいのでは。

 

丑野

いったんそうしてみます。もう一回やっていいですか?

 

 もう一回やる。

 

丑野

確かに大丈夫そうな気がします。いったんこれでおねがいします。

 

桐澤

今みたいな感じでやるなら、衣装替え、眼鏡だけでも結構よさそうな気がする。

 

丹澤

そうだね、十分印象変わると思う。

 

丑野

あと牛になってとぼとぼが短かったのでもうちょっととぼとぼとやってほしいです。

 

木谷

こんなかんじですかね?

 

丹澤

いきなり、もう~!ってかんじにいくのも難しくない?う~うう~!!みたいな積み重ねがあってもう~!!っていく、ここはもうちょっと時間をとってゆっくりやったらどうかな。

 

丑野

そうですね、ここは場も広く使ってもらいたいです。

 

木谷

うーん、わかりました。やってみます。

 

伊原

椅子の配置はどうでした?なんかすごい最後椅子並んでたね。

 

丹澤

思った。ちょっと前後にしたりは調整します。

 

木谷

喫茶店のとこうまく入れなかったです。

 

桐澤

全然座れなかったね。

 

丹澤

直前のシーンの動きもうちょっとこっちでやるよ、そしたら立てるんじゃない?

 

木谷

そうですね。

 

丑野

事務所と、喫茶店っていうのが違いが分かりにくいかもしれないですね。

最後のひかりのとこは上手の場所でいきたいんですけど

 

丹澤

最初のアイリとの会話は真ん中じゃなくて事務所でやったら?私がどくので。

 

丑野

なるほど。

 

伊原

そしたらオロカは椅子動かさないでいいね、オロカがやるよりほかの二人で場を動かしてオロカが翻弄されているっていうほうがいいと思う。

 

丹澤

ふたりが話してる間に私が次に使う椅子を出したらよさそうだね。動きの向きがさっきと代わるかも。

 

伊原

出すのはそれがよさそう。最後もオロキャンいくとき椅子邪魔だね。

 

丹澤

それも片づけますか、スタッフ鈴木が。喋りながらいけそうですよ。

 

丑野

あ、それで大丈夫そうですね!みなさんありがとうございます!

そしたら最初からやってみたいんですが。

 

丹澤

やや時間足りないので3からでもいいですか

 

丑野

あ、はい。そうか。

 

 

 3から通すが、4の頭に入ったところでタイムアップ。

 

伊原

丑野さーん。

 

丹澤

すいませんがー片付け時間かかりそうなので早めに終了でお願いします。全然時間足りなかったな。

 

 衣装購入の話などして本日は終了。

 

 次回は15日。5のシーンを稽古します。

 

★公演情報はこちらから。まだまだご予約受付中です!

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20260809 【愚かな者の書】第2回目稽古(シーン1、2、3)

20260809 【愚かな者の書】第2回目稽古(シーン1、2、3)

 

参加者:伊原、丑野、木谷、桐澤、丹澤

 

丹澤

おはようございますー

 

木谷

おはようございますー

 

丹澤

あ、ここ、靴脱がなくて大丈夫なとこです

 

木谷

そうなんですか!?

 

丹澤

どうみてもここで脱ぐ感じだよね。毎回もれなく全員同じ反応です。

 

伊原・丑野

おはようございますー

 

丹澤

あ、靴脱がなくていいです。

 

伊原・丑野

え、そうなの?

 

丹澤

そうです!

 

伊原

あれ、きりちゃんは?

 

丹澤

電車乗り損ねて遅れるそうですー。

いったん丑野さんと伊原さんはプロジェクターとかやってもらって、うちらはアップしたりしますか

 

木谷

はーい。衣装とか持ってきました!

 

丹澤

ありがとうございます。ひとまず袖に机出して並べますかね。

 

 おのおの準備。

 

桐澤

遅くなりましたー!いろいろあれも持っていこう、ってやってたらおそくなっちゃった!ごめん~

 

丹澤

全然大丈夫です。今回衣装小道具多くて、いっこいっこについて話してる時間もないので、小道具や衣装は稽古で使ってみながら、これでOKか確認していきましょう。

 

桐澤

了解です。

 

丑野

出力変換のハブ、忘れた……。

 

伊原

そこのところ失念していたね。とりあえず、稲垣君のプロジェクターでも十分この広さなら出力大丈夫そうだけどね。

 

丹澤

前はいまいちうまく映らなかったんだけど、大丈夫なのか?

 

伊原

そうらしいね。でも結構よさそうだけど。

 

丑野

はあー。映像はちょっと次回になっちゃいますが、次回、いろいろ確認しましょう。

 

伊原

了解です。

 

丹澤

とりあえずなんとなく配置決めてやっていきますか。

 

丑野

最初のシーンは、葬儀の後で、和室で並んで座って、ご飯食べてるっていう感じのイメージです。

 

桐澤

じゃあ、机と椅子ってかんじじゃないんだ。床だね。

 

丹澤

机代わりにボックス使いますか。劇場にあるので。

 

なんとなくセッティングしてみる。中央にオロカ(木谷)、お誕生日席みたいなイメージで、左右に桐澤と丹澤。で、やってみる。

 

伊原

最初のシーンって、オロカ以外の二人がこのあともいろいろ役を変えて演じていくっていうこの演劇のルールがお客さんに伝わる大事なところだと思うんだよね。

 

丑野

たしかにそうですね。

 

丹澤

もともとのイメージで「父」とか「叔父」って書いた札を使ってみるって案があったので、とりあえず試しにやってみますか。

 

伊原

これって、この札を使うシーンっていうのはここだけなの?このあともやっていくの?

 

丑野

ここはそういうふうにやるっていうイメージでした。

 

伊原

一貫してやるならまだわかるけど、最初だけこういう演出っていうのもちょっと違和感があるかな。

 

桐澤

最初と、最後だけ仮面ってかんじにするのはどう?

 

伊原

最後にむかって積み重なっていって、最後の恨み節っていうところにいくわけだから、最初と最後だけ切り離すのもちょっと。

 

丹澤

シーンの途中でこういう遊びのある演出が入るのなら成立しやすいかなって気がするけど、冒頭だから、ちょっとお客さんも混乱するかもね。

 

丑野

うーん。なんか、こんな変な戯曲書いちゃってごめんなさい……。

 

丹澤

丑野さん、大丈夫だよ!落ち着いて!

まあとにかく試してみましょう!

 

 ひとまず丑野さん&伊原さんに即席でボードを作成してもらい、やってみることに。

 

丑野

顔を隠しちゃうのはもったいないかもしれないです。

 

木谷

表情がいいのでもったいないですよね。顔はみせて、下の位置で動かしたらいいのでは?(実演)

 

丹澤

上手!

 

桐澤

さすがミュージカル力だ!

 

木谷

ミュージカル関係ないですよ~

 

丑野

入りどうしようかな、今いきなりってかんじなので。

 

桐澤

ちょっと会食、食べてみるか、マイムで。お酒注いだりとか。

 

丹澤

きりちゃん注ぐマイムうますぎない?これがマレビトの会か…

 

桐澤

なにそれ笑

 

丹澤

みてて、札、どうですか?いったん札使わないでやってみます?

 

丑野

うーん。どうしよう。

 

伊原

丑野さんは、このシーンで一番見せたいところはどういうところ?

 

丑野

えっと、私の内面を知らない人に、演劇活動のことをいろいろ聞かれて、恥ずかしいってなるっていうところ、ですかね。

 

伊原

リアルにみせたいか抽象的にみせたいか、どっちが自分のやりたい方向に寄ってるとかはどうですか?

 

丑野

うーん、書いた時のイメージはあんまり演出のことまで考えてなかったんで、正直今ちょっと他にどうやろうとか思いつかなくて、わかんなくなってます。

 

丑野、迷いの森。

 

伊原

提案だけど、このシーンそもそも生でやる必要があるのかどうかっていうこと。

映像にするとか。どうやっても、いきなり、ふたりが複数の親戚をやっているっていうのはわかりにくいとおもうし。

 

桐澤

そしたら複数人を演じ分けってしないで、同じ人物としてやってみるっていうのはどう?

親戚二人に詰められてる、っていう形。

 

丑野

あー。それだったら、父だけ音声にしたらどうかな。

 

親戚の台詞割りを変えて、伊原が外から父の声を入れる感じで試してみる。

 

丑野

あー、これだと割といいような気がします。

 

伊原

悪くないとは思うけど、男性の登場人物だけ出演せず声だけっていうようになっていて、そこに意味性みたいなものはでてくるように見えてしまうんじゃないかなと思うんだよね。意図はないにしてもそうみえる、という話ね。

 

丹澤

確かに、僧侶も声だけ入れる予定ですしね。

 

丑野

なるほど……。

 

丹澤

え、じゃあ、父出さないっていうのはどう?ちょっとセリフかえて。最後のとこも、父から聞いたよ~、みたいな感じにして。

 

丑野

ああー。

 

桐澤

あ、意外といけそう。ここにセリフふやしてみよ。

 

父抹消してやってみる。

 

丑野

あー。なんかすっきりしていい気がします。父なしでいきましょう。

 

丹澤

いや、稽古面白いな、まさか父消えるとは。

 

桐澤

おリン、なんか私が持ってきた鎌倉の風鈴でいけそうだね。

 

木谷

結構音がでるしいいですね。

 

伊原

クッションみたいなのに載せたらいいんじゃない?ミニおりん風にしたら全然よさそう。

 

丹澤

作るのめんどいな、とりあえず百均探してみるか(←作ることになる)

 

丑野

2、オロキャンいきましょう。あの、配置なんですが、3つ場所作ってみるっていうのでいったんやってみたくて、上手で冒頭のシーンっていうのはどうですかね?真ん中がオロキャンなので。で、下手にテーブルっていうかんじ。

 

 みんなで設営してみる。

オロキャン、持ち寄った衣装を着つつ、照明もつけてみつつ、ひとまずやってみる。

 

丑野

かなりイメージ通りですね。いいかんじです。最後のとこはあんまり主張しない感じでいいです。

 

木谷

了解です。

 

伊原

冒頭のシーンのとこも上手のとこでもあんまり遠い、とかは気にならないかな。大丈夫だと思う。

 

あっさり終了。

 

丹澤

時間もないので進みましょう!次はカウンセラーですね。スカイプ、場所とかどうしますか?

 

桐澤

三か所あるなら、私が上手でやったらどうかな。ボックスちょうどよさそう。

 

丑野

そうですね。やってみましょう。

 

丹澤

スカイプはきりちゃん正面、オロカはPCに向くというのでよさそうですね。

写真撮影のくだりも、おおむね流れ的にはこんな感じで大丈夫かな?

 

丑野

そうですね、写真撮るとこの角度とかいい感じです。

 

木谷

この後の衣装はこのままいきますか?

 

丑野

いや、ずっとこのままじゃなくて着替えたいです、スタンダードな奴に。

 

桐澤

お母さんと話してるお家のシーンでゆっくり着替えなおしたらどうかな。そこなら時間かかっても変じゃない気がする。

 

丑野

やってみましょう。

 

 やってみる。

 

丑野

いま、おもったより着替えが早くて、母とこうちゃんと対峙しちゃってる感が強すぎますね。

 

丹澤

じゃあ、テレビ見ながらみたいなかんじにするか。

 

丑野

あ、いいかんじです。

 

丹澤

おせんべいたべていいですか

 

丑野

大丈夫です笑

 

伊原

ラインのところは携帯電話が必要?

 

丑野

オロカは、ダミー携帯あるので持ってきます。カウンセラーも必要かな。

 

桐澤

でも仕事だからパソコンでもいいかも。前のシーンとおなじになっちゃうけど

 

丹澤

ライン画面は映像の予定なので、みひろちゃんはそれ見ながらって感じですかね。カウンセラーは正面でいいんじゃない?表情みたいし。

 

木谷

弁護士のシーンもテーブルでやるのでいいですよね、資料はどうしますか。出します?マイム?

 

丹澤

あ、私が持ってく方がスムーズだと思うので持っていきます。なんか手ぶらも変だなと思ってたところ。

 

丑野

ああ、ここ、バインダーいりますね。

 

丹澤

おおむねシーン3の流れは大丈夫そうですかね。

 

丑野

はい、いいとおもいます。

あ、最後に、オロキャンからのつなぎ確認したいです。2パターン試したくて、さっきやったモノローグ終わりでほかの二人が転換移動するのと、モノローグの途中から移動したらどうだろうっていう。テンポよくなるかな。

 

 オロカの話の途中で移動するパターンを試してみる。

 

丑野

あー、これだとオロカの話最後まで聞かないで帰っちゃう感やばいのでやめます……悲しい……。

 

 というわけで怒涛の勢いで進めてきた稽古は終了。

 次回は、11日。4.友情の現在を稽古します。

 

★公演情報はこちらから。ご予約受付中です!

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20260802【愚かな者の書】稽古初日(顔合わせ)

20260802【愚かな者の書】稽古初日(顔合わせ)

参加者:伊原、丑野、木谷、桐澤、丹澤

 

丹澤

おはようございますー

 

木谷、丑野

おはようございますー

 

丹澤

いや暑すぎですね。

 

丑野

なんかこのエアコン大丈夫な気がしないんですけど……頑張れますかね

 

丹澤

前もいけたので頑張れると思います!強めにしたら行ける!

 

 暑すぎるのでいったんエアコンの風量強めにして頑張ってもらう

 

丑野

とりあえず演出机だしてみます。

 

木谷

他にも出します?

 

丹澤

ああー、じゃあ3角形にする?あと2個出して。

 

丑野

そうしましょう。

 

 3人で机を出す。

 

桐澤

おはようございますー

3人

おはようございますー

 

丹澤

伊原さんちょっと遅れるとのことなのではじめますか。まあ、そもそもちゃんとお互い紹介できないままいきなりZOOM読み合わせとかしちゃってたんで、とりあえず自己紹介とかしつつちょっと雑談しましょう~

まずは、こちらが木谷さんです。

 

木谷

木谷美絢です。よろしくお願いします。

 

丹澤

みひろちゃんとは、高円寺のアカデミーの後輩の萩谷君がやってるmooncuproofっていう団体で何回か共演していて、今回お声がけさせてもらいました。

 

木谷

2019年とか、からですかね。

 

丹澤

懐かしいですね。何気に付き合い長い。たまにごはん食べにいったりしてます。みひろちゃんはミュージカルとかもやってるので踊れます。

 

桐澤

すごーい!わたし宝塚が好きで、ミュージカルって芝居も歌も踊りも全部できないといけないからすごいなーっていつも思ってる~

 

木谷

もともとミュージカルから入ったんですが、学校で学ぶうちに小劇場のほうがあってるなーってなって、最近は芝居の方が多いですね。

 

桐澤

桐澤千晶です。わたしはアカデミーでガッキー、たんたんと同期で。松田正隆さんのマレビトの会に参加したりとかしてました。ずっとストレートプレイやってるなあ。

 

丹澤

きりちゃんは何気にカハタレは初期メンで、「犬、呪わないで」から参加してくれてます。

 

伊原

おはようございますー。ごめん、電車反対方向に乗ってしまった!

 

4人

おはようございますー

 

伊原

伊原雨草です。僕は出演っていうよりは、演出助手とか照明だったり、裏方が多いんですが。稲垣君と知り合ったのが最初かなあ。カハタレではWSさせてもらったりとかはあったけど、がっつり稽古場に参加するのは今回が初めてかも。

 

丑野

丑野つらみです。最初は、梢はすかさんのWSに参加したのがきっかけで、カハタレで主催してるWSに何度か参加をして。それで、こないだの2月の名古屋公演に声かけてもらって、出演して、で、今回っていうかんじです。

 

桐澤

木谷さんは、何て呼べばいい?

 

丹澤

わたしはみひろちゃんとか、みひちゃんとか呼んでるかな

 

桐澤

じゃあみひろちゃんだね

 

木谷

はい、よろしくおねがいします!

 

桐澤

わたしはカハタレの人からはだいたいきりちゃんかなー。

 

丑野

あ、なんだかんだ1時間くらい経ちましたね。

 

丹澤

そうですね!あっという間に!

 

伊原

稽古はいりますか?

 

丑野

はい!

 

丹澤

うーん、場面ごとに戯曲を読みつつ、こないだスタッフ会議での打ち合わせを共有してく感じで行ったらどうでしょう?戯曲についての話もしたいですね、あんまりできてないので……。質問とかもあれば聞いてもらって。

 

丑野

はい、それでやってみます。よろしくおねがいします!

 

 まずは1のシーンから読んでいく。

 

桐澤

このリンはどういうかんじですか?

 

丑野

あ、これは、うーってなって切羽詰まったうえでのリンですね(実演)

 

桐澤

実際にその場でやってるってことじゃなくて、内面の行動ってこと?

 

丑野

基本的に台本上で斜線になってるとこは内面の行動ですね。オロカは、親戚の前ではこんなことはとてもできないです……。

 

伊原

実際のリンの音だけではちょっと迫力に欠けるかもね。音量が足りないかも。

 

丹澤

実物出すならリンだけってのもなんだから、仏壇一式出したくなるよね

 

丑野

たしかに

 

桐澤

うちに鐘の風鈴みたいなのあるけど持ってきてみる?たしか鎌倉で買ったやつ。

 

伊原

試してみてもいいかもね。

 

丹澤

まじで予算がないので、持ち寄りの助け合いよろしくおねがいします。

 

桐澤

あと、これって誰の葬儀なの?

 

丑野

おばあちゃんのお葬式ですね。

 

丹澤

あ、じゃあ、葬儀から葬儀で最初と最後で話が戻ってくかんじなのか。

オロキャンとお葬式の前後関係はどうなってるの?

 

丑野

時間軸的にはオロキャンがあって、お葬式ですね。

 

丹澤

衣装の話もしたいんですが、最初葬儀から始まるので、基本黒の衣装で、役によって衣装プラスしてく感じになるとおもいます。

 

桐澤

どんどん持ち寄るのが良さそう。今着てるのとかも、これ、黒だけど、これめっちゃいいよ

 

丹澤

たしかに、わりとキレイ目寄りでカジュアル過ぎなくてあってるかも。フォーマルもいけそう。

 

桐澤

ユニクロのウルトラアクティブストレッチパンツめっちゃいいよ、すごい動きやすい、めっちゃ稽古向きだよ!

 

丹澤

私もそれにしておそろにしようかな

 

丑野

わたしも普通にそれ欲しいです。すごいよさそう。

 

ウルトラアクティブストレッチパンツで盛り上がる人々。

 

丑野

2、にすすみますか。

 

桐澤

そもそもオロキャンって、そういうのがあるわけじゃないよね、造語?

 

丑野

まあ、そうですね。愚かな話を共有するキャンプ、っていう……わたしも某アニメみてないのであれですが。

 

伊原

照明だけど、1から2のバテンは暗転入れたらどう?

 

丹澤

確かに暗転入れたほうが、切り替わっていいですね。

 

丑野

最初は、オロカがひとりでぶつぶつしゃべってるイメージだったけど、最新の頭の状態としてはほかの二人も参加者としているかんじがいいとおもってます。

 

丹澤

なるほど、そのほうがオロキャンの状況がお客さんにもイメージしやすい気がする。

 

桐澤

みんなで囲む感じで、お客さんもオロキャンの参加者ってかんじになったらよさそう!

 

丹澤

囲み舞台案も出てるので稽古で試してみたいですね

 

伊原

今日照明持ってきたので、ちょっとつけてみます

 

丑野

オロキャンの焚火のとこのですよね

 

伊原、お手製の照明セットを準備、点灯する。自動でチカチカしたりする。

 

みんな

おおー。

 

桐澤

焚火っぽい

 

音声で薪のパチパチ音も流してもらう

 

みんな おー!

 

丹澤

音があると全然違う!

 

丑野

あかりの揺れがいいかんじですね。

赤の電球がいいかなとおもってたけど、それだとちょっとやりすぎかも。

 

丹澤

普通の電球でも十分そうですね。雰囲気出てる。

 

丑野

一斗缶準備しないとですよね。

 

木谷

あ、職場にあるかも……いやでも、持ってこれないか。

 

丹澤

照明仕込むので、リアルに使ってるのだと危なそうだから、買ったほうがいいかも。

 

桐澤

なんかお菓子の缶とかも使えそうだね~

 

休憩。

 ・生活圏が近いことが判明し盛り上がるきりちゃん&みひろちゃん

・広島と大阪のお好み焼きのこだわりの話になる。地元が広島のみひろちゃんだが意外とこだわりがないらしい。どっちも食べるとのこと。

・perfumeのあーちゃんの広島弁がかわいいのは特殊。

 

後半戦。

 

丑野

3、いきますか。

 

伊原

スカイプの音これでOK?

 

丑野

あ、OKです、ありがとうございます。

 

桐澤

カウンセラーと、占い師ってちょっと似てる感じだと思うんだけど、イメージとかあるなら聞きたいです。

 

丑野

うーん、カウンセラーは、年齢50~60代で、押しが強いってかんじで。

 

丹澤

ベテランってかんじですかね。

 

丑野

そうですね。あとはー、人を救いたい人っていうか。

 

桐澤

なるほど

 

丑野

占い師のイメージは細木和子です。

 

丹澤

今回、わりと近しいキャラクターが多いような気がするので、年齢で変えていくといいのではないかとおもったんだけど。

 

丑野

ああ、でも、カウンセラーも占い師も50~60くらいのイメージなんだよなあ……

 

木谷

オロカの衣装は着替えますよね、たぶんハケたりしてる時間はないのかなと思うんですが。あ、全然芝居なら、舞台上で着替えたりとかは大丈夫なんですが!

 

丹澤

オロカの衣装は喪服イメージでワンピースでも、みたいな話も出てたけど、それだと着替えにくいね。オロカもパンツスタイルとかのほうが着替えやすいかな。

 

木谷

ですね。

 

丑野

オロカの婚活服は、ちゃんと女子アナってかんじじゃなくて大丈夫なので、あの、ちゃんとしてる感じじゃないので。

 

木谷

ちゃんとしてるかんじじゃなくていいなら用意できます笑

 

丑野

よし、4いきましょう。もう時間ないんで読みは置いといて内容について。

 

桐澤

スタッフ佐藤は男性?なんとなく男性のイメージで呼んでたんだけど。

 

丑野

いや、女性ですね。出てくる人みんな女性で書いてます。

 

桐澤

そうなんだね。

 

丑野

友情結婚相談所のスタッフですけど、スタッフ鈴木は、当事者じゃないっていう感じの、年齢は30代とかですかね。

 

丹澤

スタッフ鈴木もおばさんと聞いております。

 

丑野

スタッフ鈴木は、一般的な相談所にいそうなおせっかいおばさんってかんじです。

 

丹澤

こないだスタッフ打ち合わせした時に、友情結婚で子供が欲しいっていうくだりで、体外受精とかのワードがあったほうがわかりやすいんじゃないかという話が出ていて。

 

桐澤

確かに。あ、ここのセリフのとこに入れたらどうかな。

 

丑野

あ、いいですね。そこに入れましょう。

 

 みんな、戯曲に訂正を入れる。(~「体外受精で」、子供を望まれている方なんですよね)

 

 

桐澤

アセクシャルとかのワードも伝わりにくいかな?

 

丑野

パンフとかで用語の解説は入れようかなと思ってます。

 

伊原

結構時系列が分かりにくいよね

 

桐澤

時期をテロップでだしたりとかする?

 

丑野

そこまでは考えてないですね。戯曲上でも全部時系列に進んでるわけでもないし、そこは厳密に伝わらなくてもいいかなと思ってます。

 

丹澤

女の子たちが順番に出てくるところは半年の時間が流れてるってことなので、衣装の変化で夏服から冬服にって変わってくのも面白いんじゃないかなと。

 

桐澤

それはよさそう。ひかりが冬服だね。

 

木谷

あのー、この「牛になる」っていうのは……。

 

丑野

ああー、……そんな、牛になるなんて誰が書いたんだ!

 

 丑野さんです。

 

丹澤

次行きますか。5です。

 

木谷

そういえば、結構屋内と屋外ありますが、靴ですかね。履き替えたりします?

 

丑野

基本的には同じものでいいかなと、癖のない黒い靴とかで。

 

桐澤

写真のところは履き替えるとか?

 

伊原

ヒールの靴もいるってことですかね?

 

木谷

まあなにかしらあるとおもうので多分大丈夫です。

 

丹澤

加藤は特徴ありますか?

 

丑野

加藤は、そうだな、40代女性ですかね。この人は悪意はないが、ただつらい事実をいう人です。

 

丹澤

確かに……事実を言っている人だ。

 

桐澤

間違ってないし嘘じゃないけど、つらい。

 

丹澤

あ、そうだ、こないだスタッフ打ち合わせしたときに思ったんですが、結構「コロナ禍で婚活をはじめた」っていうのが伝わってない気がしてて。個人的にはここ結構大事だと思っていて、コロナの始まったときって、みんな不安だったと思うんですね、将来どうなるのかとか、人生このままでいいのかだったり、今後の人生についてなにかしら悩んだと思うんですよ、で、オロカはそのとき29歳でちょうど30前で、人生どうしようって悩んで婚活してみるっていう。同年代として、そこはすごくわかるというか、自分は結婚をするのか?って考えたらこの歳だったら焦って婚活やらなくちゃ、ってなるのもそうだよなって思うし、実際コロナがあって結婚式が伸びたりとか、出会いの場がなくて恋愛どころではなかったり、ってこともあったじゃない。

 

伊原

たしかに、大事な要素ではあるとおもうけど、戯曲上ではあまりそこはでてこないね。

 

木谷

オロキャンでさらっとでてくるくらいですかね。

 

丹澤

意外と最初のとこが対面じゃなくてスカイプでやってるっていうのも大事かなと思ったり。

 

伊原

スカイプ、もうないもんね。

質問なんだけど、例えば婚活写真撮るとことかって、メイクさんとかカメラマンがでてくるけど、当時ってこんなに人が集まったりできたのかな?

 

丑野

そうですね、いちおう、できていました。

 

丹澤

そういえば、友達の結婚式とかも、集合写真撮るときだけマスク外してくださいーとかやってたな。

 

桐澤

オロカ以外のスタッフはマスクしてる、とかもできるね。

 

伊原

セリフにないところでどうやっていくか、演出でどこまで伝えるのかっていうのが大きそうな気がする。

 

丹澤

ちょっと話が脱線しちゃったけど、続き行きましょう!

5のシーンの問題は舞台の使い方どうするかってのもあるけど、衣装もですかね。

 

木谷

もしかしたら白衣、前にでた団体さんが持ってた気がするので、借りれるかもしれないです。

 

丹澤

聞いてみてもらえるとありがたいです!

 

木谷

わかりました!

 

桐澤

看護師さんって最近はがっつりナース服じゃなくて上下別れた作業着みたいなの着てたりするよね

 

丑野

こんなのですかね。(写真検索みつつ)ポロシャツとかでもいけそうな感じもします。

 

桐澤

あ、ストラップの名札みたいなのとかあったらけっこうそれっぽいんじゃない?持ってくるよー。

 

丹澤

わたしもあるんで持ってきます。

 

丑野

あ、そうだ。机と椅子、いるよね、って話があったんですが、現地にあるものを使う予定です。

 

丹澤

結構味のある感じの机なので……

 

丑野

布とかかけたほうがいいかな、と考えてます。

 

桐澤

あとは6、は占い師かな。

 

伊原

占い師はアイテムがいろいろありますね。暦の本とか。

 

丑野

占い師については結構がっつりザ・占い師ってかんじのビジュアルにするか、悩み中です。

 

丹澤

他のシーンとのバランスもあるのでいろいろ試してベストを探したいです。

 

桐澤

了解です。

 

丹澤

すいません、今日もう時間なので、駆け足ですがこれで終了になります!

次回からバンバン立ち稽古になります。がんばりましょう~

 

 全然時間足りませんでした。これから怒涛の一か月間よろしくお願いします!

 

 

次回予定:8月9日(日)シーン1、2、3の稽古をします。

カハタレ【黎明期】戯曲集

『犬、呪わないで』戯曲

犬、呪わないで(戯曲) - カハタレ日誌

『Kちゃん怪談』戯曲

Kちゃん怪談(戯曲) - カハタレ日誌

『ひょうひょう』戯曲

ひょうひょう(戯曲) - カハタレ日誌

『気遣いの幽霊』

「気遣いの幽霊」戯曲 - カハタレ日誌

カハタレの演劇公演in王子 「愚かな者の書」公演のお知らせ

カハタレの演劇公演in王子
「愚かな者の書」
作・演出 丑野つらみ(カハタレ)

2026年9月5日(土)、6日(日)@王子スタジオ1

 

 

カハタレに新メンバーとして丑野つらみさんが加入しました。なので、新入生歓迎公演を実施します。カハタレはこれまで正式メンバーが誰かはっきりさせずにやってきたのですが、丑野さんと旅公演してきて、ゲストハウスとかで話しているうちに話が合うね、一緒にやってきますかという流れになりました。丑野さんを一言で紹介すると。「ありがとう」と言わずとも出てくる焼肉やジョッキに注がれたビールのありがたみを知っている人です。戯曲もそういうドライさとウジウジ感が同居していて面白いです。是非、愚野オロカの愚行の数々を目撃に来てください。

カハタレのリーダー 稲垣和俊

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カハタレの演劇公演in王子
「愚かな者の書」
●作・演出 丑野つらみ(カハタレ)
●あらすじ
時はコロナ禍。29歳のオロカは、恋愛には興味がないものの、人生本当にこれでいいのかという不安に駆られ、迷走する。
結婚相談所の心理カウンセリング(?)、友情結婚相談所、女性同士のお見合いサービス、卵子凍結、占い……

果たして、オロカのたどり着いた結論は!?


●出演
木谷美絢、桐澤千晶、丹澤美緒(カハタレ)

●公演日時
2026年9月5日(土)13:00★、18:00★
     6日(日)13:00
※開場は開演の30分前
※上演時間は70分程度の予定
※会場にて上演戯曲や関係者書籍の販売も行います

★アフタートーク

カハタレに縁のあるゲストをお迎えして、終演後30分程度のアフタートークを行います。

5日(土)13:00の回 ゲスト:柿内正午

5日(土)18:00の回 ゲスト:梢はすか(遊星D

参加者:稲垣和俊(カハタレリーダー)、丑野つらみ(作・演出)

 

●会場 王子スタジオ1(東京都北区王子2-30-5 1F)
https://ojistudio1.studio.site/
・東京メトロ南北線「王子」駅 徒歩6分
・JR京浜東北線「王子」駅 徒歩8分
・東京さくらトラム(都電荒川線)「王子駅前」停留場 徒歩9分
・都営バス他「王子三丁目」「王子二丁目」各停留所より徒歩3分

●チケット料金(自由席)
予約 3000円
当日 3500円
※当日受付にて現金でお支払いください
※当日券の販売につきましてはカハタレX:@kahatarenoにて告知いたします

●ご予約
https://trkr.jp/t/orokanamononosho

●スタッフ 稲垣和俊(カハタレ)、伊原雨草
●撮影 宮尾昌宏
●宣伝美術 丑野つらみ(カハタレ)
●協力 神田智史、南出達行(カハタレ)
●企画・製作 カハタレ
●カハタレHP
https://kahatare.studio.site/
●お問い合わせ
kahatarekahatare@gmail.com

能『求塚』について考える回

 
ファシリテーター、南出
参加者、稲垣、丹澤、丑野
 

※参加のみなさんには事前に川本喜八郎の『火宅』を見てきてもらいました。
川本喜八郎 作品集

www.youtube.com

(『火宅』は1:11:35あたりから)

川本喜八郎が能の『求塚』を題材としてつくった人形アニメーション作品。当然ですが川本の独自の解釈も含まれるため、原作にはない設定や演出等も含まれていますが、あらすじや世界観を知るのにはとてもよいのと、何より作品としてすばらしいので未見の方はぜひご覧を。


南出
稲垣くんから能の『求塚』と地獄について何かやってほしい、とリクエストがあったので、自分なりに色々と調べたこと、作品について考えたことをシェアできればと思います。最初講義っぽくなっちゃうかと思うんですが、適宜、途中で質問やらツッコミやら入ってきてもらえたらと思います〜。
 
発表タイトル:『求塚』における地獄の解釈


まず作品に入っていく前に、前提として日本の仏教における地獄の考え方について紹介します。

輪廻転生…生あるものは生まれ変わりを繰り返す。生まれ変わる世界は、現世での行いをもとに6つの行き先「六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)」に分かれている。

地獄…この世での悪業によって導かれる死後の世界。日本の仏教における地獄のイメージの多くは、平安時代の僧侶・恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)(942~1017)が念仏をすすめるために書いたとされている『往生要集(おうじょうようしゅう』(985年成立)の記述が元となっている。

八大地獄

①等活地獄(とうかつじごく)

②黒縄地獄(こくじょうじごく)

③衆合地獄(しゅうごうじごく)

④叫喚地獄(きょうかんじごく)

⑤大叫喚地獄(だいきょうかんじごく)

⑥焦熱地獄(しょうねつじごく)

⑦大焦熱地獄(だいしょうねつじごく)

⑧無間地獄(むけんじごく)

罪が重くなればなるほど、下の方の地獄に行きます。どんな責め苦が行われるとされているか、いくつか紹介します。


①等活地獄
罪:殺生
地獄の亡者たちは互いに憎しみ合っており、お互いに鉄の爪で骨になるまで引っ掻き合う。地獄の鬼が鉄の棒で頭から足まで打ち、土塊のようになるまで砕く。鋭利な刀で肉をバラバラに裂く。ところが涼しい風が吹くと罪人はふたたび生き返り前と同じ苦しみを受け続ける。この地獄では人間界の900万年を一日一夜にして500歳の寿命があるので、約1兆6千億年という気の遠くなるような長さ、苦しみ続ける。

②黒縄地獄
罪:殺生+盗み
等活地獄の10倍の苦しみ。
鉄の山がありそこに鉄の縄が張られている。罪人は鉄の塊を背負わされて山に登り、綱をわたらされる。下には燃えさかる鉄。また獄卒が罪人に焼けた鉄の縄で縦横に印を入れ、その印にしたがって罪人を百千分に切り刻む。

「等活地獄の10倍の苦しみ」ってめっちゃ主観的っすよね。なにをもって10倍なのか。小学生男子が言う「こっちのほうが10倍強いから!」的なテキトーさを感じる。

③衆合地獄
罪:殺生+盗み+淫欲
鉄の山に両方から押しつぶされる。虎や狼などが罪人の骨肉を食い、炎をあげる鷲が罪人のはらわたを引き出して食う。また、刀葉林という刃のような樹の上に美女がおり「早く登ってきて」と誘惑する。淫欲にたぶらかされてこの木に登るが、刃が体をずたずたに切り裂く。やっとのことで登ると美女は下にあって「こっちよ」という。そこでまた樹を降りていく、ということを無限に繰り返す。


⑧無間地獄
罪:殺生+盗み+淫欲+飲酒+妄語(うそ)+邪見(仏の教えを否定する)+尼僧・童女などへの強姦+父母・阿羅漢(聖者)殺害
最悪人の堕ちるところ。頭を下にして二千年かけて真っ逆さまに落ちる。鬼は「汝が汝を焼く、鬼神や阿修羅のわざではない。汝を救うものはない」と呵責して無間地獄に追い立てる。背丈が4由旬(約40キロメートル)、64の目を持ち火を吐く鬼がいる。舌を抜き出されて100本の釘を打たれ、毒や火を吐く虫や大蛇に責めさいなまれ、熱鉄の山を上り下りさせられる。これまでの7つの地獄でさえ、この無間地獄に比べれば夢のような幸福であるといわれる。

こういう感じです。とにかくこれでもかってほど過剰ですね。無間地獄とかになってくると体長40kmの鬼とかもはやでかすぎて怖いのかどうかすらわかんないです。舌に釘を100本とかは逆に100本でいいんだ、とか思っちゃう。
 
※解説は、澁澤龍彦・宮次男『図説地獄絵をよむ』 (河出書房新社,1999年)を参考にしました。
※図像は、聖衆来迎寺の「六道絵」、北野天満宮の「北野天神縁起絵巻」を紹介しました。

では、ここから能の『求塚』の話に入っていきます。
ざっとあらすじを説明。(下記サイトから引用しました。)
求塚|銕仙会 能楽辞典
http://www.tessen.org/dictionary/explain/motomeduka

相関図としてはこんな感じ。


詞章の紹介。(下記サイトのものを引用しました。)
無辺光 能楽堂に通う人のための謡曲図書館
https://muhenko.com/shisho/7545744321_motomezuka.htm

どうですか、救いようのない話ですよね。私が思うに、『求塚』のテーマの中心となるセリフはこれだと思います。
 
こはそもわらはがなせる科かや恨めしや
 
だって、菟名日少女は鴛鴦も二人の男も殺してないんですから。鴛鴦は二人の男の恋のバトルに勝手に利用されて、男たちに殺されたし、男二人も勝手に殺し合ったわけですよね。それなのに菟名日少女は地獄に落ちた。なんでなんでしょう。

ディスカッション①
「何故菟名日少女は地獄に行かなければならなかったのか?」
 
丑野
ファムファタール的な話で、男を惑わす要素を持っているのかなと思った。
 
南出
女にも非があったと思いますか?
 
丑野
私の、今現代の価値観では悪いとは思わないんだけど、当時の価値観、仏教的に恋愛とか邪念みたいなところから悪いとされてきたのではないかと思う。
 
丹澤
地獄のこと調べてて、女性向け地獄があると読んだ。
生理ってのがそもそも血はケガレで、女は地獄に行くものであるというのは前提で、救いを得るためには地獄に行かなければならないんだという話を読んだ。
なので、救われるためには地獄に行かなければならなかったのではないか。
救われるの前段階だったのではないか。
地獄のバリエーションって色々あるらしく、江戸時代とか後の世に考えられた地獄もある。
子供を産まなかった女が行く地獄とかが後の世でできていく。
 
南出
「産めない女は罪」という家父長制の論理で考え出されている地獄よね。
 
稲垣
一つは、能の話に出てくるのかは分からんけど、火宅のアニメーションの最初の方で、菟名日少女は毎朝読経したり写経したり、信心深い人として描かれている。その上でドラマがあり、地獄に堕とされていく。気になるのは、菟名日少女とは別の、違う女性が全く同じような環境、二人の男に言い寄られて、その二人が鳥を射抜いて、それにショック受けて自害してってそういう経験をしたとしたら地獄に落ちるのだろうかってこと。これは信心深い菟名日少女だからこそなんじゃないかってことを聞いてて思った。
もう一つは、二人の男に言い寄られるのだけど、決して答えを出さない。ノーとはっきり言ってくれれば二人も諦め尽くし、どっちかとはっきり決めてもらえれば、そうかと諦められるのに、はっきりしない、手紙よこしたりしてるのに、ちゃんと返事しなかったり。そしたらもしかしたらまだ自分にも可能性あるかもって思っちゃうわけじゃないですか、なんか普通に恋バナみたいになってきたけど、普通にその芯のなさみたいなのが罪としてあるんじゃないか、っていうか自分はその感覚に共感さえする。
 
南出
一方を選べば一方が傷つくって物語では表現しているけど、確かに、その傷つけないを選ぶが故に最悪の結末に辿り着くみたいなところあるよね。
 
稲垣
傷つけることも時には必要でしょ、人を傷つけずに生きてくのなんて無理でしょう。甘えだ!!
 
南出
あとは地獄では鴛鴦が黒鉄の鳥になりついばんでくる。これも私の罪ですか?て言ってるけど、確かに鴛鴦殺したのは、二人の男だし、なんでやねんみたいなこと思っていて、考えると、サディスティックなエログロ表現みたいなのを作者がしたかったのではないか、美女が残虐な地獄で苦しむのを見たいというフェティシズムな欲望もあるのかもしれない。
 
稲垣
地獄の説明で鉄の縄がどうのこうのって話が何度かあったけど、この鳥も鉄、なんか鉄出しときゃ痛そうだろって感覚が面白いね。さっきの南出君の現世と地獄の関係図を二つ出してくれたのすごく面白かったんだけど、つまり鳥は出さねばならなかったのではないだろうか。この話、現世のドラマで出てきたものしか地獄には登場していない。本当だったら、無間地獄で一般的に捉えられてる鬼が出てきてどうのこうのがないと辻褄合わないのに、出てくるのは、燃え盛る家に苦しんでいるのと、二人の男が責めてくるのと、鳥がついばんでくる。現世の出来事とか出てきた人や動物が、地獄で変換されて、地獄ナイズドされて登場しなければならなかったのではないか。本当だったら草木だとか川だとか、ありとあらゆるものが地獄ナイズドされて出てきて然るべきなのに、物語に出てきたのは鳥だから鳥が地獄ナイズドされたってことではないだろうか。そして何故そうせねばならなかったかというと、火宅のラストですよね、この世は皆火宅だという表現のための線引きになっているんじゃないかと、そんなふうなこと思いましたね。
 
 
  スライドに戻り
 

南出
冒頭に説明した仏教の地獄の思想では、罪をおかした者が地獄に堕ちるはずでした。なので、『求塚』においては、仏教の価値観とは無関係にストーリーが展開していると言えます。つまり「仏教的な因果応報の物語ではない」ということです。
 
三年三月の地獄めぐりの責め苦が果てて、唯一、魂の寄るべき所は火宅であり、それは次の輪廻の旅の振り出しではないか。苦しみの末たどりついたゴールは、次の苦しみのスタートなのだ。 つまり、一切の有情の宿業的輪廻は永劫である、というのが《求塚》一曲の主題となっている。《求塚》は、このように、この上なく具象的で強烈な舞台面を構成するものの、地獄絵の絵解きに終っていない。能は仏教文学であるという人がある。さきほどから述べて来た 《求塚》後段の、火宅の思想にしろ、因果という考え方にしろ、第一、主題の輪廻観じたい、仏教の世界観である。しかし、そこには救済がない。俗にいえば、仏教的道具立てを十三分に駆使して、神も仏もあるものか、というのが、能本作者の世界観だとさえ言えそうである。
味方健「能本《求塚》の作書者」(『論究日本文學』第91号(2009年12月))
 

ディスカッション②
「『求塚』における地獄とは何なのだろうか?」
「『求塚』が描きたかったこととは?」


稲垣
昨日から一昨日テレビの再放送かなんかで四谷怪談の解説番組していて、木ノ下歌舞伎の木ノ下さんとか出ていた。あれもかなり酷い話だよね。散々なこと夫にされて、死んでく話。お岩さんとかは地獄に行くのか?
 
南出
あっちはその後、幽霊となったお岩さんが夫に対して壮絶な復讐劇を繰り広げる。
当時一緒に上演されていた仮名手本忠臣蔵の美しい忠誠心の劇と対応して、でもそんなスーパーヒーローたちだけじゃなくて、もっと庶民の話や、人間のドス黒いものを扱おうと鶴屋南北が書いたもの。
 
稲垣
なんか歌舞伎のその復讐劇のくだりもそうだけど、求塚に関しても地獄を感じようというアトラクションめいたものがあったんじゃないかとも思うんだよね。地獄に行きたいかって言われると行きたくはないけど、あって欲しいとは思っている。どこかで地獄を求めているというか。そういう感覚が僕の中にはあって、求塚における地獄とはなんなのかという話からはずれてしまうけど、そういうことを思った。
 
丹澤
地獄話がエンタメとして広がって共有されていった。日本の仏像とかメインに対してサブ仏像がいる。そういう広がり方をしている、
 
南出
確かに、八大地獄に付随して十六別所ってのがあって、こっちは糞尿の池とか割としょうもないもので構成されてて、それ?って感じなんだけど、想像力が広がっていったんだろうなと。
 
丑野
地獄を扱う話って、こんなことしたら地獄に落ちますよという教訓めいた話が多いと思うけど、求塚はそうでなく、こんな酷い有様がありますよって見せつけてくるような作品なんだなと。
自分を振り返ると、酷い事故とか事件を摂取しちゃうみたいな感覚に近いと思った。航空機の事故を見てる感覚というか、
 
南出
なるほど、凶悪犯罪のWikiを漁っちゃう感じね。確かにその感覚に近いな。
そういうものをどっかで見たがってるという欲が人間にはあるのかもしれない。
 
丹澤
昔は処刑とか見に行くのが普通だった。
面白がれるものが少なかったってのもあるかもしれない。
 
南出
コロッセオとかも同じ感じね。
 

  スライドに戻り
 
南出
わたしなりに作品解釈をいくつか考えてみました。

★解釈① この世こそ火宅=地獄

これはそのまま川本喜八郎の解釈ですね。

火宅=苦しみや煩悩にさいなまれて安住できないこの世を、燃えさかる家に喩えたもの
あの哀れな菟名日少女が昨夜私にしめした“火宅”というのは、実はこの世のことではなかったのか
地獄で壮絶な苦しみを受ける菟名日少女の姿を見たあとに、現実こそが地獄だと言われると、はっとさせられますよね。世界では戦争が絶えないし、身の回りにも辛いことはたくさんあります。他人の苦しみとして客観的に見ていたのに、いっきに自分ごとにさせられるところがあります。

★解釈② 菟名日少女の内側の地獄

・自分のせいで罪のない鴛鴦が殺された
・自分のせいで二人の男が死んだ
・自分の存在がすべての元凶だという自責の念
↓↓↓
神経症、強迫観念、幻覚・幻聴etc.
菟名日少女の内側に地獄が作り出されている、
心象風景としての地獄という解釈

川本が地獄を世界一般に広げていったのに対し、こちらは少女の内面に閉じていく読みです。近代以降、幽霊や妖怪などといった怪異が不合理なものとして一旦しりぞけられますが、
神経症や精神病といった形で復活してくるのと似ていますね。

★解釈③ 「選べない」ことで続く地獄

・二人の男のどちらも選べない
→その結果、鴛鴦と二人の男の死を招く。

・成仏することも選べない
→僧に頼んで成仏させてもらうこともできたかもしれないが、
「少女はまた求塚に戻っていく」という最後からもわかるように、
地獄に落ちても少女の「選べなさ」が続いている。
↓↓↓
菟名日少女の「主体性のなさ」ともとることができるが、
当時の女性には選択する自由がなかった現実を
あらわしているともとれる。


★解釈④ 語られていない真実がある…?

・「鴛鴦が殺された」ことと「自ら命を断つこと」には論理的な飛躍がある
・本当に鴛鴦が殺されたのか?
・「鴛鴦」が何かの比喩、メタファーなのではないか。


ちょっとアクロバティックな読みですが、鴛鴦と菟名日少女の二つの三角関係が鏡合わせだとすると、
「鴛鴦に二人の矢が貫通した」というのは、
「菟名日少女が二人の男に同時にレイプされた」
ということのメタファーなのではないか。
菟名日少女が語ることのできなかった事実があったのではないかという解釈ですが、
そう考えた方がその後の少女自殺が説得力をもつ気はします。

能は語りの演劇ですが、この語り手が、
信用できる語り手である保証はどこにもないよなーと。


さいごに&感想
・わからなさはわからなさのまま
今回、『求塚』について調べてみて思ったことは、色んな本やネットを読んでみても、なぜ菟名日少女が地獄に落ちなければいけなかったのかをズバり言っているものはなかった。そこが一番気になるポイントなのに、解釈が読者(観客)に委ねられていて、わかないことこそが菟名日少女の孤独を一層強めているようにも感じた。

・「読む」技術を高めたい
作品には唯一の「作者の意図」があるわけではなく(国語の授業の弊害ですよねー)、時代背景や物語の構造、他の作品との比較などによって複数の作品解釈が可能になる。戯曲を読む会でも、一つの作品について複数の読み方を考えることもやってもいいかもしれない。感想会の時間をもっと長くとれればいいが・・・。

●感想
 
丑野
単純に能について知らないことが多かったけど、こういう形式でするとそういう話なのかとわかりやすかった。最後のレイプの話とか自分一人で考えていると限界がある。多面的に解釈ができて面白かった。
 
丹澤
能は見ていなくて火宅だけ見たけど、幅広い解釈の上で作られているんだなと面白かった。
カハタレはこれまでも原作がはっきりしている作品を作ってきたけど、改めて捉え直して作品にすることで作品の幅が広がるのが面白いと思った。
 
稲垣
いろんなキーワード出たなあと思って、これだけでも演劇にする上で十分役に立ちそうな気がしている。まずは主観的世界。地獄の定説より、現世で出てきた物事が地獄では変換されて出てくるという表現。もう一つは、とにかく過剰さであることがスタンダードなんだろうなと思った。それを逸らすかどうかもあるけど、地獄のスタンダードは過剰さ。現実と鏡合わせって南出君がスライドで表現してくれてたけど、どう地獄に変換して行くのか。考えてくだけで、演劇的面白さは得られそうだなと思った。もちろん、内容を考えないといけない訳だけど。
 
丹澤
等活地獄じゃダメで、無間地獄だからこそ面白いんだよね。
 
南出
単に地獄めぐりの話にすると、チープなお笑いになって終わる。コントなら良いのかもしれないけど、やはりそこには現代につながる何かが必要じゃないかと思う。
 
稲垣
一つは現実シーンを丁寧に描くことでしょうね。その鏡合わせで地獄も出てくるでしょうし。
とりあえず、求塚をベースに戯曲なのか構成なのか考えてみても良いんじゃないでしょうか。
思いついたらラインにあげるとかで良いかな。
あとは他の地獄作品ももっと参考にしたいね。
 
南出
サルトルの「出口なし」に他者こそが地獄であるという言葉が出てくる。
 
稲垣
良いですね、じゃあ今度はサルトルを読みましょうか。
 
地獄太夫と一休の話
小野たかむらのはなし
ヒエロニムスボスの話。
 
今後
丹澤→地獄変
南出→時間があれば神曲
 
を読んできて、何かしらで共有する。
 
次回はサルトル『出口なし』を読みます。