カハタレ日誌

カハタレの稽古の様子

20240331カハタレ稽古会「演劇とは何か?」

20240331カハタレ稽古会「演劇とは何か?」
参加者、稲垣、丹澤、南出、松丸、宮尾、木嶋、秋場、神田、高橋
 
 
稲垣
ああああああ、春休み終わってしまうー。
全然勉強できやんかったああああ。
そして稽古場日誌、アキバっちょのワークショップ書ききったけど、カハタレ稽古会のを記すのめんどいいいい。
でも記しとかないと後々後悔するってわかってるうううう。
だからやらなあああああ。
 
ってことで、ざっくりばらんに、ざっくばらんの稽古日誌です。
 
以下は、当日配布した資料、雑文になります。あと新企画「新頭町戯曲集」についてのガイドも書いてます。
長い!ってなったら読み飛ばしてもらって大丈夫です。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
演劇とは何か?
絶対に答えなんて出ない問題なんだけど、常に考えていないといけないものでもあると思う。だけどいつも思うのは、何々とは何かって個人にとっての実感的答えと不特定多数の中での答えがある気がしてて、つまり個人的な答えについては統一させる必要見ないんじゃないかと思ってる。だけど共有の必要を感じているし、話すことでよりクリアになることがあるんじゃないかと思って、今日の稽古会は好きな演劇について話す稽古会にしたいと思います。
 
いや、演劇とは何か、というより、なんで演劇をやっているのかってとこを考えたほうがいいかもしれない。演劇のどの部分に惹かれているか、どこに重きを置いているか。始めたきっかけや好きな演劇の話などしていけたらと思うのですが、劇作家俳優的に一番重要なのは演劇で何をやりたいかではないかと思う。
 
ここに個人的な線引きを持つことで、演劇の見方が変わるし、作り方も変わってくる。
 
僕の場合は、演劇を始めたのが高校2年?の頃で、南出くんに誘われて演劇部に入ったのだけど、文化祭で桃太郎の役やって、桃太郎withオールスターズっていう桃太郎どころかかぐや姫とか浦島太郎とかシンデレラとか色々出てくる松下さんってクラスメイトが書いた劇なんだけど、ああ、みんな元気かなあ、全然会ってないなあ、とか思いつつも、まあ、文化祭でふざけた劇だけど、いろんな人に見られる中舞台に立つって経験がその時初めてで、まあ楽しかった記憶はあるなあと。それで演劇部誘われて、コント集団にしてやろうという野望で持って入部したんだけど、演劇部入って、本番の1日のために稽古してるみたいなのが最初すんごい寂しかった記憶があって、本番迎えるごとに何かが終わった後の世界を生きてるみたいな、公演前と後ではなんかが変わる印象が高校演劇の頃からあったなあと。そこから外部の変なことしてる恩師がいる劇団に出入りするようになって、知らない演劇もたくさん教えてもらって、より世界が更新されていく感覚を得て、劇場創造アカデミー入って、自分の領域をはっきりさせている同期が羨ましいなあと、二葉さんがギリシャ悲劇詳しいとか、徹平さんが美術やってきたくて、とか、自分の得意な範疇、好きなものがはっきりしてる強さを感じたのね、で、自分、何にもないんだけど、渋革くんと仲良くなって色々教えてもらったり、本読んだりしてるうちに、儀礼ってワードが出るようになったんですよね。通過儀礼。つまり大人になるための儀礼、結婚するための儀礼、〇〇のための儀礼、など世間一般にはあるけど、〇〇がはっきりしていない儀礼なんでないかと思ったわけです。高校演劇始めた頃から感じていた上演前と上演後の感覚、祭り、カーニバル的なものにも近いかもだけど、何か特殊な時空間に入って日常に帰っていく。高校演劇の頃から観客にまでそういう経験させられていたのかははてなだけど、人が集まって何か見るって特殊性には敏感に感じるものがあったのかもしれないと思うわけですよ。
 
ま、まとめると、プレイヤー含めて観客のなんらかの変化、世界の更新みたいなことは常に意識してるし、感じたいことでもあるし、物語の上でもどう変化していくかってのはかなり重要なキーワードだと思ってる。
 
あとここでは何度か話しているので、箇条書きで、やりたい=ほぼほぼ見たい演劇ってことをあげてみると、
 
・密度が高い時空間を見たい。
・これを見るために俺は生まれてきたんだって思いたい。
ジーンとぼんやりと味わいある言葉やりシーンなりを植え付けて欲しい。
・自分という存在を忘れさせて欲しい、自分という境界をなくして欲しい。
・笑いたい。
・さよならをしたい。
 
うーん、ちょっととっ散らかってきたけど、総じて特殊な時空間を体験したいってことになると思う。
今、わかってることっていうか、作る上で意識していることね、何を見せたいか、どこを核としたシーンにするか、みたいなことは僕の場合は常に考えている。けどそうじゃない演劇もあるんだけど、そういうのも含めて、演劇をパフォーマンス的に見た時にどういう種類があるのかって思ってて、
 
・凝縮した時間→・に向かっていく、一言で世界が変わっちゃう的な、
・発散した時間→宇宙に向かっていく、カーニバル的なもの、
・淡々とした時間→劇的な時間は起こらないんだけど、なんかじーんとその時間が残るような感覚。
・積み重なっていく時間→リフレインとかわかりやすいけど、劇的になろうがなるまいが、何時間か公演時間があれば積み重なってくものがあるので、その積み重なりによって起こるものもある。例えばおんなじシーンが最初と最後で違く見えたりとか、言葉が違う意味として聞こえるようになるとか。
・考えさせる時間→ある物事に対してどう思いますか?って問いを投げかけるような演劇。主人公のした行為が正しいと思いますか?みたいなのはギリシャ悲劇とかそういう感じなんかな、だけど、良いか悪いか置いといてその登場人物なりの真理ってのがあって、そこに丁寧に辿り着いてくれる劇はいい劇だなあって思うな。
 
 
うーん、ちょっと正直、何を書いてるのかわからなくなってきたけど、見る時に考えてることも共有したほうがいいのかなと、演劇を観るって時に二つの態度があると思っていて、没入しちゃって何も考えない、めっちゃ考えて観る、てのがあって、基本前者で常にありたいんだけど、あんまりだなあって時とか、意味分からないって時とかはめっちゃ考えてたりする、何が悪いのかとか、どういうことなのかとか、うーん、尺度的なものもあるんだけどね、絶対的な面白さと相対的な面白さがどうしてもあって、もちろん絶対的に面白いものを僕は見たいんだけど、どうすれば絶対的になるのかは分からないけど、多分近道なんてなくて、相対的に相対的にこっちの方がいいを積み重ねていくしかないんでしょうかなんて気がしてるんだけども、ああ、もう何が言いたいのか分からないけど、ま、たくさん演劇観るほど楽しめるっていうのはあると思いますよ、尺度の話ですよね、物差しがなかったら距離測れなくて、その自分の物差しを作らないと語れないみたいなところがあるよなあと。
演劇観る時に、さまざまな物差しの当て方があって、物語を見るか、そこで起こっている出来事を見るかってのがまず重要な要素だけど、さらに枝分かれして、俳優の動きや発話が良かったとか、あの一瞬が良かったとか、音が良かった照明良かったとか、全体的に見てどうだったかとか、あのシーンだけ見てどうだったかとか色々な物差しの当て方があるよね。
じゃあ、良かったならなんで良かったのか、悪かったならなんで悪かったのか、常に考えていきたいですよね。それを自分の演技や戯曲に活かせられるんだから。そこで重要になってくるには指標ですよね、この演劇は何をしたいのかってことなのかもしれない。ああ、正直すみません。反省します。今まで僕は自分の尺度で演劇を見過ぎていたかもしれない。自分の求める演劇でないと面白くないって切り捨ててきたことを反省します。だけど本当はその演劇が何を見せたいのか、まずそこが重要な気がしてます。だけどそんなんやってる側の意図なんて見る側そんなん分からないじゃん、いやいや、と、良い演劇は分かるからって、分からないのもあるけど、あー、とっ散らかってきた、終わりまーす。
 
 
今日やること
1演劇で何をしたいかをみんなで話す。
2時間があったらグループに分かれて簡単な作品を作ってみる。
 
 
 
 
新頭町戯曲集について
 
新頭町に住む登場人物を描く戯曲って枠組みで、いつ誰がアップしてもいいという戯曲集を開始します。登場人物を共有する。町を共有する。って枠があるので、人を掘り下げたり、町を掘り下げたり、戯曲形態を掘り下げたり、どんな視点からでも書いてもらって大丈夫です。考えすぎず二時間で書けること書いて、ワンアイデアで終了とかのアイデア集、素振り感覚で使ってもらってもいいかなと思います。
良い戯曲書くにはとにかく書くこと。だけど、戯曲って発表の場がないのでとにかく書けないになりがちなところがあって、こうした枠がいいんじゃないかと思ってます。
あとは、読んだらコメントをあげるってのもやってけたらモチベーションにもつながるかなと。
↓適当な制作発表会
 
●やり方
はてなブログにアカウントを作ってもらえたら、有料会員特典で共同でブログを書くサービスがあるので、編集権限を与えて、アップしてもらうのがいいのかなと思ってます。
 
●簡単なルール
・登場人物について
新たに登場人物を増やしてもいいですし、今いる登場人物を登場させてもいい。だけど新しい人だらけになってくのもつまんないので、できれば一人くらいは既存の登場人物を使ってもらえたら楽しいかなあと。
既存の人がいる場合はできたらその人物の戯曲を何個か読んで、自分のできる範疇でいいので簡単なインプットしてから登場させてやってください。その人物の癖(思考や言動含めて)、興味の向きやすさ、体質など、なんとなくでいいのでどこかに持っといてもらえたら嬉しいです。
 
・ブログにカテゴリーってのがあって、そこに登場人物の名前のカテゴリーを作っておきますので、まとめてその人物の戯曲を読めるような工夫をしていこうと思います。
 
・これが面白いってポイントを一つくらいあれば、もう何を書いてもいいかなあと、中途半端に終わってもいいし、逆にめっちゃ完成された物語描いてもらっても大丈夫です。
 
・コンテンツ的に、私は料理レシピについて週一であげるみたいなことしてもらってもいいです。その場合も一応戯曲という体を保っては欲しいかな。(3分クッキングを戯曲にするみたいな。)
 
・ま、まちづくりゲーム的な要素もあるので、どんどん発見開発しながら楽しんで遊んでもらえれば。重要なのは戯曲を書く感覚を養うこと。書かないよりは書く方がいい。書きたいけど書けない、何書いていいかわかんない人は稲垣に本当気軽に相談ください。
 
・時系列もめちゃくちゃでもいいかなあと。続きものでわかりにくい場合は、最初にあらすじとか、時と場所とかで簡単な説明してもいいかなと。
 
・一応著作権は書いた人のものとしますので、上演するってなっても勝手に使ったりしません。だけど登場人物を共有するって枠組みなので、登場人物に関してはみんなで使わせてもらいますってことを了承ください。
 
●今いる登場人物(カハタレの演劇に登場した人たち)
岩村芽衣子の夫、牛乳が好き。
芽衣子→岩村の妻、犬に呪いをかけてる。
・山下→あやの夫、パスタをよく作る。
・あや→山下の妻、寒がり。
・ともみ→佐伯の元カノ?、おでんが好き。
・佐伯→ともみの元カレ?、怪談が下手。
・サイトウ→マッチングアプリにハマってる。
 
●これまで頭町にいた人
・劇作家Z氏→稲垣のアバター、頭町大学の講師
・峰→頭町で劇団している、謎の戯曲集を手に入れる。
・佐田原→峰の劇団仲間、よく叫ぶ。
・穴岩耳子→峰の劇団仲間、ジャージがよく似合う。
・奈良井→謎の女
・政岡→J-POPソングについてよく解説する。
・アンナ→歌姫
・雅紀→早苗の夫、どうでも良くなりがち。
・早苗→雅紀の妻、プチプチをつぶすのが好き。
・ターくん→保育園児、罪について考える。
 
などなど、↑良かったら使ってやってください。
以上です、分からないこと、こうした方がいい、などありましたら言ってもらえれば。
その都度ルールが追加されるかもしれません、とりあえずやってみましょう!
 
 
 
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 
以上が当日配布した資料です。新頭町戯曲集のことは置いといて、これらの内容に即したり即さなかったりしながらあーだこーだ喋って、みんなそれぞれにとっての演劇とは何かを一人一人聞いていきました。
 

 
松丸
友達欲しいってのはある。
 
稲垣
あー、そう言うのもありますよね、演劇って作品の外側というか、演劇の機能的なものとして。
 
南出
良い演劇だなあと思うのは、フィクションと現実が反転する感覚がある。
今までで一番良かったのは維新派の野外劇。あと文楽
日常のなまりきった感性が洗い流される。
 
高橋
儀礼的なものには共感する。
自分は、ゲームを作ってきたから、ゲームについても考えるけど、ゲームって祝祭をコンテンツ化している。
日常の中での呪いを解くみたいな側面が演劇にあると思う。
 
神田
最近テレビってすごいなって思ってて、メチャクチャなこと起きないじゃないですか?
だけどどっかでメチャクチャなこと起きるんじゃないかって期待してる。
ゆうめいの「養生」面白かった。アンタッチャブルなことを求めている。
 
秋場
演劇見る時はやっぱり俳優を見てるなあ。
俳優の突き動かし方を見てる。
不条理劇とかも、自分を見てるみたいな気になるよね。
 
稲垣
そういう意味では、南出くんのフィクションと現実が反転するじゃないけど、不条理であっても、現実ってのが垣間見えてくるってのは面白いよね。
 
秋場
気遣いの幽霊の冒頭のセリフ好きなんだよなあ。「どこ向かってるの?」って。
今、自分どこ向かってるのかなあって気になるよね。
 
稲垣
ああー、めっちゃ太田省吾の「ヤジルシ」ですね。
いや、意識してたわけじゃないけど、ただ流れで書いただけだけど。
 
宮尾
演劇を始めようってなったばっかの時、勧められてチェルフィッチュの「三月の五日間」映像で見て、これいつ始まるんだろうって思ってたら終わって、え、なにこれ、今の演劇てこんなんなの?って、やだなあって思ったけど、演劇やればやるほど、面白さがわかってきて、すごいって。
あと、フィクションが立ち上がる瞬間。
 
稲垣
井上ひさしとか、冒頭こじんまりと、始まって、あの頃はああでしたね、って過去に飛んだ途端、舞台が華やかにパーって広がっていくみたいなああいう時間もなんだかんだで楽しいよね、蜷川とかにもあると思うんだけど。
 
宮尾
だけど、やってんな、が嫌な時もある。
飴屋法水さんの舞台見た時にメチャクチャ面白かったのは、テキスト台本があるはずなのに、どう考えてもこの場で起こっているようにしか見えなくて、凄かった。
 
稲垣
カハタレの現在地vol.1の時、パンフレットにも書いたけど、その場に立ち会えるってすごいことよね。実はみんな「今」を生きていなくて、未来のこととか、過去のこととか、ずっと今にいなくて、演劇とか舞台芸術って、本当の「今」に辿りつけるんじゃないかって、あの時思ったんですよね。
 
宮尾
これみんなに聞いてみたいんだけど、おっきい劇場で、俳優がちっさくしか見えないみたいな劇と小劇場の客席メチャクチャ近い演劇とあるけど、みんなどっち好きとかある?
俺、おっきい劇場、遠い出来事に感じてしまうんだけど。
 
秋場
小劇場は逃げられない感覚があるよね。
 
南出
僕はでかいところで見たものの方が圧倒的に印象に残ってるし、一番を上げろってなって上がってくるのは大きい劇場で見た演劇だなあ。
 
稲垣
金かかっててめっちゃ普通に興奮するってのもあるよね。
オペラとか初めて見に行った時、舞台に水敷き詰められてて、それが動いたりして、すげーって。
小劇場は普通にお金かけられないからなあ。
 
宮尾
あ、でも歌舞伎は好きだなあ。
 
稲垣
柿内正午さんと奥さんが2.5次元演劇好きで、いつもめっちゃ喋ってるんだけど、こないだ、2.5次元はスタッフワークとかが絶妙なタイミングで全て成り立ってるって話をしていて、俳優もその一部にすぎなくて全体の凄さで成り立ってるみたいなこと言ってて、天野天街の劇の話に絡めてしていたんだけど、
 
丹澤
こないだ2.5次元演劇のナルト見に行ったんだけど、ショーだなって。影分身したりして。
でもやっぱりすごいのは一体感があるなって思って。
 
稲垣
あー、一体感ね、一体感ってなんなんだろうね、あるよね。
 
秋場
お金かかってたらやる側もやんなきゃってなるよね。
 
木嶋
歌舞伎は絶対前列で観る。
二階は席はちょっと。
 
宮尾
金なきゃ良いけどねえ。高いからなあ。
あと、スターってのもあるよね、歌舞伎とか特に。
 
稲垣
ああ、良いですね。スターのいる演劇観たいな。
スターはいいっすよ、
 
高橋
全然思ってないでしょ。
 
稲垣
ああー、ま、でもありっちゃありですよね。
 
南出
あと、演劇の新しい様式だったりに立ち合いたいって欲はある。
 
稲垣
あー、そうですよねえ。できたらそういうことしたいけど、そうそう、今、作品だけじゃないから。作り方とか、集まり方から新しさも追求できるから、もちろん作品の面白さがあってのことだから。いや、だからこれ、新頭町戯曲集上手く行ったら面白いと思うんだけどなあ。最終的には戯曲のSNSつくりたいね。いや、すごくない?戯曲のSNSできたらすごいよね。
 
 
  と、結局、演劇とは何かについて話しているのかいないのかわからないまま休憩して、
 
 
南出
え、これから何やんの?
 
稲垣
なんか今日ここに出たワードで作品作りってみましょうか?
 
南出
ええー、無茶振り。
 
稲垣
2グループに分かれて発表し合いましょう。僕は相談役でいますので、困ったら声かけてください。
あと配布資料にどういうふうに時間作るかとか箇条書きにしてますのでよかったら参考にしてください。あと夏井いつきの俳句の作り方で、このキーワード、この季語、使いたいって時に、そこから連想するワードのさらにそこから連想するワードを使えばうまくいくって言ってたので、そういうことしてみてはどうでしょうか?とりあえず、共同創作難しいけど楽しみながらどうぞ。
 
 
  と、無茶振りからの創作タイムが始まる。
 
 
丹澤
久しぶりだな、こういうの。
 
稲垣
はーい、時間です。
じゃあ発表していきましょうか。
 
 
●一組目(秋場、神田、木嶋、宮尾)の発表。
・アキバッチョのワークショップでやってた椅子のワークをやりながら、落語っぽいセリフ(おう、やってる?とか、今何時だい?、とか)をそれぞれが一セリフづつ持ち台詞として与えられてて、歩く、座るなどの動きの中で即興的に発話が紡がれていく。
・一言で、フィクションが立ち上がってく面白さがある。落語ってすごい。
・木嶋さんの面白さが炸裂してる、
・音楽的な連鎖が心地良い、
・今何時だい?、がいろんな時間の中でのセリフに聞こえて面白い。切羽詰まってたり、家でダラダラしてたりの中での言葉など。
・おう、って言葉、ドスが聞いてる。ヤクザっぽくて良い。
 
 
稲垣
はーい、お疲れ様でした。
二組目いきましょうか。
 
 
●二組目(高橋、丹澤、松丸、南出)の発表。
・高橋さんが進行役となり、なんらかのセミナーで自分の話を打ち明け合う会のエチュード
・みんな昔話の中に毒ってキーワード持ち込んでくる。(もらったりんごが毒入ってたんじゃないか、落ちて来たおにぎり、もらった団子に毒入ってたんじゃないか、お土産でもらった箱から毒の霧が出て来た)
・高橋さんの司会うまい。
・南出くんのヘンテコな返しをする立ち位置面白い。
・今日は誰の呪いを解きましょうか?ってなってからもたつく。
・最終的に、南出くんの病(どんどん若返ってく)を強制的に赤ちゃんにまでなってもらい、終わり。
 
稲垣
エチュードから始まって、どうやって終わらせようとしてたの?
 
高橋
それぞれの話は即興で、出て来たものの中から、どれか一つ選んで呪いを解くってことしようと思って。
 
稲垣
話してる内容だけじゃなくて、この劇の中で進行する具体的驚きがあってもよかったかもしれない。ま、無茶ぶりの中難しいとは思うけど、何か作るって時に内容に加えて他に何路線か引いておくってことすると終着点にいきやすかったりしますね。
 
 
  時間なくなって終わり。
 
 
稲垣
無茶振りすみませんでしたー。
だけど三十分でなんらかの形になるってことはできたと思うので、戯曲も何時間で書くって決めて、新頭町戯曲集にアップしていってもらえたら嬉しいです。
最初の一歩は難しいかもだけど、それさえクリアできたらボンボン書いていきましょう。
 
ご飯行く人は行って、帰る人は帰りましょうー。
 
 
終わり。
 
追記
串カツ田中で、ジャスミンのお酒をジャスミン茶でわるJJって謎のお酒を高橋さんが飲んでいた。