カハタレ日誌

カハタレの稽古の様子

カハタレ第一回公演「気遣いの幽霊」感想をご紹介

今年も一年お疲れさまでした。

 

2023年、カハタレでは4月に「カハタレの現在地Vol.1」、11月に「第一回公演『気遣いの幽霊』」と二度の公演を行い、たくさんの方にご来場いただきました。また、WSなどの活動を通して、多くの方に関わっていただきました。

みなさまほんとうにありがとうございました!

 

さて、11月に行いました、カハタレ第一回公演「気遣いの幽霊」のアンケートから、ご観劇いただいたお客さまの感想をご紹介します。

アンケート上で、稽古場ブログへのご紹介をご了承いただいた方のご感想から、一部抜粋して記載しております。

 

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カハタレ第一回公演「気遣いの幽霊」お客さまの感想

(2023年11月24日~26日公演時実施アンケートより抜粋/順不同)

 

 

・脱線というか増殖(?)していくみたいで聞いている自分がどこにいるかわからなくなって、迷路みたいだった。

 

・不条理文学をしっかり劇にしていてすごい作品でした。不条理文学はストーリーラインがわかりづらくなりやすいのに読み返しのできない劇でちゃんとわかりやすくやっていて本当に脚本がうまい。

 

・難しい戯曲、チャレンジングだと思った。誰かスター役者がいないときついなと思った。

 

・どんどん会話が加速していき、ラストに向けてすごく怖かったです。最後に真っ暗になったときひえーっと言いそうになりました。木田くんの異物感が際立っていて普通の空間で特殊効果も使っていないのに不思議でした。

 

・会話がポンポン進んでって面白かった。最後の2回のごめんが印象的でよかった。

 

・現代の言いにくい、訳の分からない様が人の口を通して伝わってきて世相が見えたようで興味深かった。

 

・すごく長いせりふ回しを様々な感情表現を交えて行っていて出演者みんなすごかったです。ユーモアもありつつギクッとするところやゾワっとするところがあり、見ごたえのある作品でした。最後のほうは悪い夢を見ているようでうわーっとなりました。(ほめてます!)

 

・構成が面白かったです。楽しんでみてました。

 

・誰に話しかけているのか分からないけどなんとなく会話が交わって中心に不思議な世界が立ち上がっているそんな感覚を覚えた良い劇でした。

 

・木田さんがこわくなったのがこわかった。特にカチカチカチ...がこわかった。

気づかいの幽霊が最後にはぜんぜんちがういみに感じてすごいと思った。

 

・時間/場所(異なる)を接続する前半部は少し構造のことに意識を割かれた。部屋を後にしての5人のカオスは映画的印象を受けた。

木田くんがちゃんと気持ち悪くてよかった。

フォー≒白滝の形状的類似による連想を面白く感じた。

 

・木田くんの話を中心にしているようでしていないようでしている、雪だるま式にほかの話とかたまりあったつみれをアーンさせられる最下流の男の下流具合がブタイ上で視覚的にみせられているのがよかった。俳優全員に見せ場があって見応えありました。

 

・怪談がモチーフになっているけれど、幽霊は全然怖くなく、一番親密だと思っている関係の中に隠されている見えないことにしている不穏さが少しずつ見えてくる感じが不気味でよかったと思いました。

 

・演劇は久しぶりに観たんですが、とても新鮮に感じました。木田君の芝居がとてもよかった! 

 

・面白かったです。飲み会でくだ巻いてるときの話延々というかんじ、身につまされる部分もありつつ、基本コメディって感じで楽しかったです。

 

・幽霊としての存在理由を何も熱中できなかった汚れちまった自尊心のせいにしていた木田君のやるせなさにいつかの自分を重ねてみてました。そんな木田くんが不自然にも受け入れられていき、話題が集まっていくのが好きだなと思いました。

 

・気づかいは生活の中で必要だけど、過ぎる気づかいは自分を疲れさせてしまう。

 

・カオスでめちゃ好きなテイストでした。コトバの羅列とか場面が切り替わるタイミングとかみていて気持ちよかった。北の国から好きだから嬉しかった。

 

・最初から最後まで稲垣さんワールド!って感じでした。途中からテンポが上がって引き込まれました。

 

・台詞の作り方、回し方、時間軸の作り方がさすがカハタレ!エッキー最高!

 

・めーっちゃ笑えて最高と思ってたら、幽霊というか人って妖怪だなあと思えて最高だなと思ったら木田くんのこと皆忘れててびっくりした。なんで忘れちゃったんだろう。

 

・経路がわからないまま、けれど安心して、何も分からないような、分からないことも分からないような場所へご案内いただいたように感じ非常に面白かったです。理の外し方?ずらし方が巧みで見終わってからも感嘆し通しです。

 

・インフルエンザとか高熱な時の夢みたいでした。もう一回見たい。あの身に覚えのある居心地の悪さ、本当に秀逸でした。

 

・気遣いというテーマが面白かった。笑いありでもテーマを深堀していて面白く観れました。

 

・いくつかの場面が同時に展開されていく構成が面白かったです。木田くんの細かい仕草もつい見入ってしまいました。ストーリーも「わかる!」と思うところが多くて演劇を見るのはほぼ初めてでしたが、話も分かりやすくて面白かったです。

 

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このほかにもアンケートや、SNSを通してたくさんのご感想をいただきました!どうもありがとうございました!

 

では、みなさまよいお年をお迎えください。

2024年もカハタレをよろしくお願いいたします。