カハタレ日誌

カハタレの稽古の様子

カハタレ日誌シーズン1ファイナル2

稲垣
カハタレ日誌シーズン1ファイナル2というファイナルなのかファイナルでないのかよくわからんタイトルをつけてしまいましたが、そんな些細なこと気にしなくて良いよ、本当に本当に、見に来てくれた方、応援してくれたみなさん、ありがとう、あと、茶会記と茶会記プレイアクトのみなさん、本当にありがとうございました、泣いちゃう、稽古楽しかったし、本番楽しかったし、緊張したけど、緊張しすぎて手が震えまくってたけど、緊張しすぎて、出てきた瞬間緊張してるのわかったって言われちゃったけど、緊張しすぎて、声裏返ってたけど、まあ、そんな日もあるさ、明日もあるしね。明日があるさ坂本九バージョン聞いたことあります?すごいよ、音がこう増えてくんだよね、フレーズ終わるごとに重層的になってくんですよ、もう、すごいワクワクしちゃうヤツよ、いや、本当に。すみません、坂本九の話は置いといてですよ、ええと、何をしたいかってーとね、べらんめえ、振り返りというか、公演見てもらった人からの感想をまとめといた方が良いなあということで、ざっくばらんにまとめました。
では、どうぞ!




戯曲はこちら↓
https://kahatare.hatenablog.com/entry/2021/12/03/073055




・めちゃくちゃくだらない手法を使って、意外に深いこと言ってましたね。


・あと、三倍見たかったです。


・最後、あなたはなんで呪わないの、てところ、もっと怖くなっても良かったのでは、と思った。


・なんで私のご飯作ってないの?て詰め寄るところ、あっ、そこも苛立ってるんだ、てなって、面白かった。あと、そういう細かいこととかが、渦となってぐるぐるするのかーって。


・最後の二人のシーンもう一展開期待してしまった。


・複式夢幻能みたいだと思った、岩村夫妻がシテ、山下夫妻がワキとなってて、ワキの語りによって、構成されてる。岩村夫妻が、自分らのセリフ終わるとフッといなくなるのも能っぽかった。


・これ見たあと、なんで、私を呪わないの?て恋人に言いました。


・私は猫飼ってるんですけど、コロコロに張り付く毛の感覚わかるーって、ペット飼ってる人にしかわからない要素もありましたね。


・絶妙に奇妙だった。


・稲垣、手震えてて大丈夫?てなってた。


・いや、スタバには見えんだろ、最初のシーン、というか、スタバかスタバでないかもどうでもよいだろうに。


・ゴボウでつくった犬人形、木かと思った。


・全然筋とは関係ない、関与しないのに急に出てくるどかっとした物みたいな言葉が面白かった。


・全然違う文体が共存してるの面白かった。


・テンポ良いし、演技との距離感も良かった、メデイアにあたる芽衣子がもっと没頭する方向でも良かったかもしれない。




稲垣
全体的によかったね、


丹澤
そうだね、


桐澤
単純に楽しかったよね、


みんな
本当にそう、楽しかったー、


桐澤
なんか、今回戯曲を作る時間と覚える時間に結構使って、実際に演技をつくるの急足になってしまったなー、て思ってたけど、戯曲をみんなでつくったってのが意外に演技としての強みになっていたかもしれない。


南出
それ思った。書いてきたけど削らざるをえなかったセリフが、なんか、ないのにあるというか、書いてよかったものとしてあったんだなあって、空気感として残ってた。


稲垣
へー、それ、すごいね、でも本当にそうかもしれない。


丹澤
浮気で呪うにしなくて良かったね、


みんな
あー、


稲垣
浮気で呪うにしちゃうと浮気の物語にしかならないけど、なんで呪うのかってのが今まで考えてきた原因、書かれていないこと含めて渦のようにあるんだよね。


桐澤
あと犬の鳴き声もあって良かったんだなあって、完璧に操ってくれた木嶋さんに感謝です、


稲垣
木嶋さんは今回犬役みたいなものだよね、


丹澤
最初に比べると要素を結構削って、音響で呪いの文言ブツブツをかけようとしたり、スマホ天井から吊そうとしたり、削ってシンプルにシンプルにしていったのも結果的に良かったよね、


稲垣
登場シーン、僕は結構ガッツリ橋幸夫のジェンカに合わせて群舞しながらみんなで登場するつもりで考えてたけど、やらんで正解だったわ、


みんな
それはないそれはない。


南出
複式夢幻能みたいって言われたよ、


稲垣
へーだよね、そんなことまで正直考えていなかったけど、能のワークショップ行ったり読み合わせしたり、どっかでそういう風に影響あったのかな。


南出
語りって捉え方が能とかの古典芸能とリンクしてくるのかもしれないなと思った。今回語りが連なっていくっていう構造もうまくいってたんじゃないかと思う。


稲垣
もうちょっとその辺遊びたかったよね、次回も語りをフューチャーするならもっと遊びたい。


桐澤
共同劇作って言ったらびっくりされたよ、あと違う文体が共存してるのが面白かったって。


南出
結果的に共同劇作して良かったね、


稲垣
これはその場で話していなくて今、まとめている僕が思ったこと言うと、違う文体が共存してるってのは、語りっていう土台があったからじゃないかって気もする、わかんないけど、誰かの主観が入ったものを物語っていくという構成ならではの面白さかと思います。戯曲にはそれぞれの戯曲の空気感とかテンポ感とかあって、多分そういうものに影響受けてというか、そういうものから逃れての言葉は成立しないのではないかって気もして、語りはじめるってのは、一旦その空気感をリセットして新しい空気感を作り出すことができるのではないだろうか、って今、ごちゃごちゃのまま考えているのですけれども、話をもとに戻すと、共同劇作、楽しかったけど、大変だった。何が大変って、書いてきたものを取捨選択するみたいになる時間が本当にしんどかった。これからやるなら共同劇作、やり方ちゃんと考えないといけないなあって思ってます。




●これからのカハタレについて


稲垣
来年しばらく公演はせずにで、ワークショップ開催しまくろうと思ってます。手の届く範囲の人に声かけて、ファシリテートやったことないけどって人にもこれを機会にワークショップできるようになっていったら良いのではと思うし、何より演技がセリフに直結するって考えがあるので、様々な演技の感覚を身体で感じていきたい。それから戯曲つくりに入りたいですね、僕も劇作のワークショップをしたいって思ってます。


桐澤
わたしも劇作ワークショップファシリテートしたいことあるので是非やりたい。


稲垣
あ、もう、本当に是非やりましょう。みんな、それぞれ得意分野あるんだし、講義でもいいし身体使ってもいいし、ファシリテートして演技感覚を共有していきたいところです。あと、今までやってきた古典戯曲の読み合わせも並列してやってけたらいいかなあと思っていて、前半ワークショップ、後半古典読み合わせの二部構成とかで、月2回くらいで、時々だべりながら、次回公演に何をやるかゆっくり考えて行けたらと思ってます。あと、ワークショップに関しては、カハタレ以外の人にも声かけてみて、参加してみたいって人いれば、ちょこちょこ誘っていこうと思いますー。


丹澤
あたし、来年、忙しいけど、


稲垣
ですよねー、うん、その辺は今後じっくり話し合って決めてきましょう、どうゆう風なスケジュールでやってくか。次回の精算会で詳細を決めましょうー。






終わりでーす。
皆さん良いお年をー。