カハタレ日誌

カハタレの稽古の様子

稽古ラストスパート、丹澤さん誕生日。

20231118稽古
 
稲垣
最初っから通しますー。
 
 
  と、いきなり最初から通す。
 
 
稲垣
うん、そうね、速さが大事かもですね、ポンポンポンポン意識飛んでく感じ。その速さの中で自由に演じるってのがベースかなと。
 
 
  とにかく最後をつくる。
 
 
  これまでのシーンの身体をそれぞれの人物で確認していく。
 
歩いてる身体
カラオケのだらけた身体
皿洗いの身体
パスタ食ってる身体
アリに見惚れてる身体
 
 
  
  これらシーン中の身体を1として、その質ベースで進化した状態を作っていきたい。
  便宜的に2と名づける。
 
 
歩いてる身体2
カラオケのだらけた身体2
皿洗いの身体2
パスタ食ってる身体2
アリに見惚れてる身体2
 
等々
 
  これらを徐々に徐々に1から2の動きに移行しながら、最期のシーンをつくる。
  意識がゆるりとパッパと切り替わってくイメージ。
  でも言葉も聞こえるように。
 
稲垣
うん、良い感じになってきましたね、
 
 
  と、通して気になるところを、って思ったけど結局最初からつくり始める。
 
 
稲垣
顔の向き迷うよね、でも結局、みんなそれぞれの言いたいことの重要度が違うってことだと思う、本当に喋りたいことは前にいる人に向かって喋ろうか、熱量高めで。
結局、喋りたいのって人体の不思議あるあるとか、皿洗いがどうのこうのってそう言うことばっかなんだろうなとも思うんだよ。
 
 
  そして、最後まで行かずに終わる。
 
 
覚えていること。
・みんなめちゃくちゃ良くなってきてる。
・幕もやる意味出てきて安心した。
・しかし夜までの稽古は疲れるぞよ。
 
 
 
 
20231119稽古
 
 
  稲垣、鍼の稽古会で遅刻してくる。
  頭いっぱいいっぱいになりながら小道具やらの打ち合わせ。
 
 
  木嶋しれーとはいってきて、
 
 
稲垣
はい、さんはい、ハッピーバースデイとーゆー
 
みんな
ハッピバースデーとーゆー、
ハッピーバースデイディア、丹澤さーん、
 
丹澤
昨日言ったからな、3日前だけどね。
 
みんな
ハッピーバースデイトーユー
 
みんな
おめでとうー、
 
丹澤
ありがとうー、
 
 
  マスカットのケーキを木嶋さんが買ってきてくれる。
 
 
みんな
木嶋チョイス完璧や。
 
 
  あさきさんがケーキ切ってくれる。
  それをみんな見てる。
 
 
秋場
いやあ、切るの上手いなあ。
 
宮尾
姿勢がね、良いよね、姿勢が、
 
あさき
やることないんかい、あんたら、暇なんかい、
 
 
  その言葉をきっかけに、そそくさと舞台準備を始めたりしながら、ケーキを食べる。
  美味い。
 
 
みんな
美味いなあ。
人の誕生を祝うって良いなあ。
マスカットって季節あるの?
 
 
  写真も撮りつつ。
 

 

 

 

 
みんな
美味しかったなあ。
いやあ、美味しかったなあ。
いやあ、めでたいなあ。
 
 
丹澤
終わった感あるな、祝うムード。
 
 
  と、祝い尽くしてから、最後をつくる。
  どうしても即興ベースになるんだが、ここはベースに戻るってとこ、
  ここは絶対するってのを決めてく。
 
  
秋場
アサカナさんのワークショップでやったやつみたいだよね、
 
稲垣
そうだね、あの感じあるよね、モノマネが大事かも、人を真似る、あと、ただ歩くだとか、周り意識して自分がどういたら良いか、ずっとアンテナ張ってて、あと、セリフ、覚え悪いと出なくなるから、難しいけど、ちゃんと言ってる相手想定しながら言う。あと、関係性も大事。自分の動きに夢中になって関係性が生まれなくならないように。
 
 
  と、最後まで行き、休憩後、通す。
 
 
木嶋
面白かった。
 
松丸
最初の方にセリフ合わせした時の方が凸凹感あった。そういうのがもっとあっても良いかと思う。
 
稲垣
めちゃくちゃ面白かったよ。
最期のシーンね、途中止まるまではすごく良かった。
決めてない後半のとこでみんな合うとこあったじゃない、あそこから、3に行っても良いかもしれない。
 
みんな
3?
 
稲垣
2を超えた動き、3、やっぱり、一旦落ち着いちゃうと、難しいからね、それ以上の発展が欲しいなって。
うーん、時間微妙だなあ。
ま、最後だけやって終わりにしようか。
早めに帰ろう。
 
 
  最後の稽古する。
 
 
稲垣
どんどん良くなってる。ただ、気をつけたいのは、身体のスピードにセリフがついていって、早口すぎるところ。もっとセリフ聞きたい。ちゃんと言いたい、伝えたいことに関しては前なり相手なり見てちゃんと言おう。関係性、大事。
 
あと、稽古中言っていないこと。
 
やっぱり面白いのは語りによって歪められた身体感覚ってのが出ることだと思う。
出来事を誰かによって話されることで、本当に起こった出来事かどうかわからなくなる。その最たるものとして、最期のシーン、誰かによって形作られた(生み出された)、変なイメージのその人なんだよね、きっと。そういうのが生まれては消え(忘れられ)、生まれては消え、を繰り返す。みんな自分のことしか喋れないし、自分のイメージでしか人を捉えることができないって、形でおぼろげな、不安定な意識の時間を出せたらなあって思った。
 
 
ま、でも、今日頑張ったね。
お疲れ様ですー。
 
 
役者陣は平日の稽古、よろしくお願いして、次回、仕込み。
空洞にて。