カハタレ日誌

カハタレの稽古の様子

20230917稽古、チラシ打ち合わせて戯曲読む。

20230917
昼、稲垣、丹澤、南出
夜、稲垣、丹澤、南出、宮尾、あさき、アキバ
 
  昼、打ち合わせ、
  稲垣、三鷹で演劇見た後、プロジェクターを持ってくるため家寄ったため遅れる。
 
  丹澤、南出、和室の稽古場で打ち合わせをしている。
 
稲垣
いやー、すみませんねえ、
 
南出
いえいえプロジェクター持ってきてくれてありがとう、
 
稲垣
たこ焼き買ってきちゃった。食べる?
 
南出
ご飯食べてきたからいらんわ。
 
稲垣
あ、箸一個しかないわ、じゃあ、一人で食べるか。ここのたこ焼き屋のおばちゃんさ、店入ったら、BSでなんか映画見ててさ、何の映画見てるんですか?って聞いたら、知らん、なんか洋画ってざっくりの返答返ってきて、いいたこ焼き屋だなって思ったよ。
 
丹澤
へえー、
 
  と、チラシの文言打ち合わせが思いのほか長くかかり、テキレジを夜の本稽古までに終わらせるつもりでいたが、全く終わらない、ひー。
 

 

南出
疲れた。
 
稲垣
頭、重い、
 
丹澤
ご飯食おう。
 
宮尾
コンビニあったよ、行こうぜ、
 

 

  コンビニ
 
稲垣
天タレおにぎりって何なんだ、タレのみってこと?、安いけど。
 
丹澤
食べれば。
 
  帰り道
 
宮尾
おい、見てくれ、L'Arc〜en〜Cielってアパートあるぞ、
 
みんな
すげー、
 
宮尾
どっちが先なんだろ、こっちが本家かな、
 
稲垣
こっちが本家なわけないでしょ、
 
南出
朝霞に、アトモスフェア青山っていうボロッボロのアパートあるんよね、
 
宮尾
最高やん、
 
  稽古場、あさきさん、寝転んでる。
 
稲垣
飯食いまーす。
 
あさき
あ、これ、みんな何食ってるか、当てるね、
 
みんな
当てるの?、なんで?
 
あさき
出汁の匂いがするから、とろろそば、
 
丹澤
いや、だれもすすってないでしょ?
 
あさき
なんだろう、難しいな。
 
稲垣
あれですよね、どういう的の大きさで正解させるかで難易度変わってきますよね、
 
あさき
どういうこと?
 
稲垣
とろろそばってまで当てなくても、そばって答えたら当たりなわけじゃん。
 
あさき
あー、なるほど、じゃあ、おにぎり、
 
みんな
正解、みんなおにぎり食ってます。
 
稲垣
簡単やったなー。
 
  アキバっちょきてから、あさきさんと変なやりとりをしていた。
 
稲垣
あああー、疲れたなあ、どうする?ヨガする?
 
丹澤
え、ヨガすんの?
 
稲垣
なんか、打ち合わせで、身体重いよね、
 
あさき
私、ヨガ毎日やってるよ、
 
稲垣
おおー、じゃあ頼んでいいですか?
 
  と、あさきさんファシリテートのヨガが始まる。
 
みんな
気持ちいーー、
 
稲垣
血行良くなってません?
 
みんな
なってるー。
 
アキバ
開いたね、身体も心も開いたね、
 
  休憩して、現段階の戯曲を読む。
  一時間半くらい。
 
稲垣
いやあ、お疲れ様でしたー。ま、前半もうちょっと削って、後半をもっと深めてもっと面白くできたらと思ってます。なんか、感想ありますか?
 
アキバ
すごいな、なんだろう、積み重なってる感じ、演劇だなあって。
 
稲垣
なんなのかわかんないけど、なんらかのカタルシスには持っていきたいなと。
 
あさき
もう少し言葉少なめでも良いんじゃないかって。言ってることと行為が被ってるのとか、言わなくてもわかるというか。
 
稲垣
削るとこは削ろうと思ってるんだけど、そこは楽しみたいところで、今回面白いところは、ほとんどのシーンが誰かに語られてることなんで、虚実がわからないってことなのよね、つまり、この時、この人こうしてたんだよねって、言うことでその人がその行為を始める。語りによって演じられてる。でもそれは誰かに喋られてることなので、実際の本人がした行為とずれてたり、誇張されてたりってところが、語りにおける表現として楽しめるんじゃないかと思う。ほとんどエピソードトークの連鎖でできてるんだけど、エピソードトークって、それを喋ってる人の感情が乗っかって歪められるんじゃないかって思ってる。ムカついたエピソードを話してる時に、そこに出てくる人は、その人本人よりもムカつきめが備わった人物として語られるみたいな。でも、実際会ってみると、そんなムカつく人でもないみたいな。
 
南出
最後、字面で読むより、声に出して読む方が、明るめに感じるなって。もっとしんみり終わる感じかと字面だけだと思ってた。
 
稲垣
なんか、そうね、しんみりにいけないこととかが重要なポイントでもあるのかなって。表面的にあさーっく流れていってしまうみたいな。
 
南出
喜劇ではあるが、そういう面ではめっちゃ悲劇よね。
 
あさき
どうやって、これやるんだろうって、シーンがコロコロ変わるのとか、
 
稲垣
基本俳優は出っ放しでって思ってて、今後空間つくるワークショップを頼んでるので、そういうのも参考にしつつ、考えているのは、それぞれの時間をつくるってことで、例えば、あやとともみが話してるところから、パッとともみが佐伯くんと話してるシーンに変わるってのとか、行為だとか、小道具とかで、空間を切り替えたいって思ってる、全然まだ確定じゃないけど、ご飯類出してるのはそういうとこで、それぞれの時間を保ちやすいかなって、ちょっと違和感あるほど大きめのパスタとかビール缶とか、語りによって細かいところ朧げな感じとかも小道具とかで遊べたらなあって思ってる。どうやってそれら配置させんねんってところが、舞台美術に深く関わってくるんだけど。
 
あさき
なんかガチャガチャのプールとかつくって、開けたら小道具出てくるとか、面白そう。
 
稲垣
あー、いいね、なんか、そういう、気軽に道具が出せる機構みたいなの、できたらいいなって。
 
稲垣
それで、まだ完成じゃないんだけど、最後の方は、本当、なんでもできるんで、今日読んでみて、この役はこういうこと言いそうとか、こういうセリフ入れて欲しいとかあれば、アイデアどんどん欲しい。
 
あさき
ん?愛?
 
稲垣
あい?、あ、愛?愛、じゃなくて、アイデアイデア、アイデアあったら欲しい。
 
あさき
あ、アイデアね、愛が欲しいのかと思った。
 
稲垣
うん、まあ、愛も欲しいですけど。
 
アキバ
うーん、ま、出ないだろうなあ。
 
稲垣
正直やな。
 
南出
僕もちょっと書いてきて、こういう感じでって例で、
 
稲垣
あ、じゃあ共有しようか。
 
丹澤
今まで、我々はみんなで書いてきて編集してつくるみたいなことしてきてて、俳優も劇作にがっつり関わる作り方をカハタレではしてきていて、
 
南出
僕がやる山下って役から見た、街並みの描写を考えてきて、稲垣の身体の範囲外のものとして、違う身体を持った人だから出せる質感としてのものみたいなの、これが素材として、稲垣の身体感覚のテンポ感の中で組み込めるなら、より違った飛び方ができて面白くなるんじゃないかって。
 
宮尾
あんまり関係なさすぎる物入れてもおかしいもんね、例えば、佐伯くんが働いてるうんこみたいな会社の一コマとか、そういうの?
 
稲垣
あ、いいと思います、そういうので、そうですね、その登場人物がこういう時こういうことしそうとか、こういう人だよねってそういう情報とかでもいいかもです。それだけでもだいぶ深まるかなって。
 
アキバ
いいんじゃないでしょうか、やってみましょうか。
 
稲垣
あと、今後の稽古は、セリフ覚えしながら、ワークショップをやってきたいって思ってて、可能なら、アキバっちょ、あさきさん、宮尾さんに一回づつファシリテートお願いできないかなと、この作品に関連させてもいいし、この座組の人たちにこういうものを持ち込みたいってものを、可能ならね、大変だったらいいんだけど、やったら楽しいかなって、ちょっとやるか含めて考えてもらっていいでしょうか?
じゃ、次回は、戯曲をより面白くする回にしましょう、終わりですー。
 
 
みんな
さようならー。
秋だね。